何もしなくとも情報が送られてくるのがメーリングリスト。
自ら閲覧し必要な情報を選択できるのがニュースグループ。
インターネットを利用した情報のやり取りの手段のひとつとしてニュースグループ(NGと略される)があります。パソコン通信の掲示板や会議室のように誰でも閲覧、投稿(メッセージを書き込むこと)できるものです。日本語の利用できる代表的なニュースグループとしてfj, tnn, japanなどがあります。ニュースグループも不特定多数の人と情報交換するのに大変有効な利用形態です。
※ ニュースグループは今ではあまり使われなくなりました。以下の内容は一つの参考として扱ってください。
● 郵便物のように自ら情報が送られてくるのがメーリングリスト。
では、メーリングリストとニュースグループの違いはどういったものがあるのかいくつか列挙してみます。なお、メーリングリストとニュースグループは使い方次第により優劣が異なりますので、どちらが優れているというのは断言できません。
掲示板のように自分で情報を見に行くのがニュースグループ。
メーリングリストは、配達されてくる新聞や郵便物のように情報が向こうからやってくるのに対し、ニュースグループは掲示板を見るように自分が出向いて情報を得るのが大きな違いです。メーリングリストではとにかく情報が一方的に送られてきますので、読もうが読むまいが何らかの処理をしなくてはなりません。一方、ニュースグループでは必要な情報を必要なときに選択して入手することができます。
● ニュースグループは情報の関連付けが容易
ニュースグループではスレッドと呼ばれる情報(投稿記事)を関連付けしてまとめるといったことができます。パソコン通信でいうコメントリンクのようなもので、ある記事のフォロー(コメントをつけること)をするとニュースを閲覧するとき投稿順ではなく関連の記事ごとに並べ替えて読むことができます。一方、メーリングリストからのメールはこういった機能が乏しく、メールソフトでも異なるメーリングリストからのメールを振り分けることはできるものの、スレッド対応が困難です。一般にメーリングリストから送られてくるメールの表題(サブジェクト)には自動的にメーリングリスト名と通し番号がつけられ、その通し番号順に読み出します。
● メーリングリストでは登録者のみ情報を入手できるが、
ニュースグループでは誰でもが情報を見ることができる。
メーリングリストからの情報は参加登録しなければ入手できないのに対し、ニュースグループ(非公開のものを除く)は誰でも自由に情報を入手し記事を投稿できます。あまり外部に漏らしたくない情報交換をするときはメーリングリストの方がよいかもしれません。
● メーリングリストは開設が比較的容易
最近は雑誌や書籍などでメーリングリストの開設のしかたが詳しく紹介されるようになり、またメーリングリストの開設をしてくれるプロバイダも増えてきました。そのおかげで、比較的苦労せずともある程度の技術的知識で十分メーリングリストの運営ができます。一方、ニュースグループの場合、tnnでは企画書を提出すると新設してくれます。しかし、自前で構築するとなると、利用者側のプロバイダがそのニュースグループの購読に対応していない場合があるため、せっかく作ったもののそのグループの記事を読めない人が出てしまうケースがあります。したがって、社内連絡に利用するには大変便利な反面、不特定の人を対象にしたプライベートなニュースグループ開設はやや難点を抱えます。