WWF森林キャンペーンについて
星野眞 WWFJapan事務局長
●「WWFの森林キャンペーンについて」
星野眞 WWFJapan事務局長
「平素WWFの活躍に御協力ありがとうございます。今回お越しいただいた 人の中には、今回の活動についてご存じでない方も思いますので、活動の 歴史を御説明申し上げてます。WWFは世界自然保護基金でパンダをマー クにしています。本部はスイスですが、世界の22ヶ国に支部をその他に も支部があります。WWFのプログラム支部が存在し50ヶ国近くで活躍 しています。現在のところカバーしていないのは、結果と言えばロシアの シベリアの部分とイスラム圏となっています。現在のネットワークの活動 を支えているのは民間団体で、政府の援助団体ではなく全世界のサポータ は470万人、その他に企業からサポートして貰っています。日本のサポ ータの方は5万人、企業では1500社になります。そもそもは1961年に 世界野生動物基金と言うことでスタートしました。アフリカの野生動物が ハンティングなどによって急速にその数を減らしている事を知った動物学 者がなんとか資金を集めて立ち上がろうとしてスタートしたのがこの基金 です。スタートした段階で当然最初に手をつけましたのがその段階で非常 に気になります動物の保護と生息域の保護でございまして、例えばガラパ ゴス島の生息域の保護、そしてスペインの、コートドニャーナの湿地での スペインカタジロワシの保護、それからアラビアオリックスの絶滅を防ぎ たいとの事なんですが、生息域の保護が間に合わずにアメリアへ持ってま いりまして人工繁殖をしましてアラビアに持って帰して繁殖できるように なった珍しい例もありますがそうゆうものが初めであります。こうゆうこ とをやっていても結局は生息地というごく小さな範囲を保護しても本当の 保護にはならないそれを含めた生態系を大きくカバーしないと自然保護、 または野生生物の保護というのは全うしえないと思い至りまして、1970年 代から生態系の保護に広げていったわけです。その中で生物の多様な種に 富んだ熱帯雨林こそ保護しなければいけなと1971年に熱帯雨林キャンペー ンというものを展開いたしましてその段階に置きまして西アフリカ、中央 アフリカ、それから東南アジア、中国の雲南省、ラテンアメリカと言った ところで約数十か所を国立公園の資金援助、国立公園のマネジメントを推 進してきました。1992年までに5400万ヘクタールの設定しました。そうい った事をやるにあたって、その場所に暮らしている方々の生活の為にやっ ている事でありそれを否定はできない、生活の場の森林を再生可能な形で 長持ちできる形でお手伝いするところまで踏み込まないといけない。 その辺の考えが1980年のユネックとかIUCNとかの世界自然保護戦略の中で 持続可能な利用と言う形で結実したわけです。では持続可能な利用とはど うゆう事かと言うとまず肝心な木材なりゴムなりの中の森なり母体なりの 中で再生できる範囲で取り植えて行くという事、また林産物以外のハチミ ツや果物の有効な活用によって生活の資源を木材以外から森林資源化をす る。正しい育林法または苗を植えて行く事、アグロホエストリー、エコツ ーリズムをWWFが主役にならずに、そこで暮らしている方々がヒントを 差し上げ、資金的な援助や教育をしてきました。日本では持続的な経営、 運営をやっていると、そこにどうしても経済活動や政策の繁栄も不可欠に なってきます。したがってそうゆう面でも一部分そうゆう条件が揃う所で は熱帯林の保全の為に国の借款の肩代わりをして現地価格で帰す代わりに ある保全をしてくれとする方法とか、または熱帯木材機関であるITTO にオブザーバーとして各国に提案をしてきました。そういった経済的なイ ンセンテブな導入という事を突きつけつめると、ちゃんと持続的な熱帯雨 林の継続とか考えると使う消費者側がその木材を優先的に、出来得るなら ばそういった所の木材だけを使う市場構成にできないかと言う事で、本日 これから紹介します、FSCの森林認証制度を導入する事になりました。 92年にリオの環境サミットが開催されたときに日本を含めて世界中が熱狂 しました。しかしそれは環境ブームでしかないわけです。そのブームが、 去っても環境の危機は去っていません。次の世代に生き物が住める世界を 残して行かなければいけません、しかし漠然と動いても仕方がありません から主要なものの一つに『森林の保全』を考え21世紀までに2つの目標 を掲げてその一つに森林保護区の拡大、森林はさまざまな野性動物を育ん でいますと同時に人間も育んでいると考えるわけです。それが自然な状態 で残して置かねばならないが一方人間の利用も否定できない、せめて10% は残して行きたいのが目標です。全世界の気候、地形そういったものの植 生は差によって森林と言っても生態系と景観があるわけですが、漠然と面 積が全世界の 41億ヘクタールの10%あればよいというわけではなく、そう いった代表的な10%を持って行きたいのです。現在カバーしているのが2億 ヘクタールで6%です。これが果たして生態系をカバーしているかは議論の ある所ですが後 4%は増やしたいと考えています。これに関連してWWFは来 週になりますが 9/9にワールドフォレストマップというものを発表しまし て全世界の代表的な生態系別の森林は、どうゆうところに残っているのか その中でどこまでは保護区、プロテクトエリアになっているかご覧できる と思います。その中で日本は結構森林は多いように見えても、自然林が残 っいるのは面積が多いようでも、山岳地帯で地形が急峻で、経済的に引き 合わないので残されたと考えた方が良いでしょう。第二の目標が森林管理 に関する目標で、再生可能ですが運用を間違えば簡単に再生可能でなくな ると考えています。日本のような恵まれた環境と世界の様々な地域とは比 べられないですし、再生可能な範囲で管理するためには人間が相当気を使 い手をかけないと再生可能とはなりません。しかも現在でも劣化、喪失の 一番な脅威は我々の調査では産業用の木材の伐採で、まだまだ安価に質の 良い太い木を求めようとすると自然林や天然林に入って切るのが、天然林 を危機に陥れている主要な要因になっているのは否定しようがない現実で す。森林管理の目標の為に標森林認証制度というシステムを推進している のですがでこれから各講師がお話する適切な管理をしている事を、認証し トレードマークを持って広く各流通機構を通じて消費者の所まで流通させ て一つの生産者から消費者を結んだ森林管理を支えるシステムを作りたい そういった格好で健全な運営をしている森林園を全世界で1000万ヘクター ル作りたいと考えています。2000年までに達成したい。現在はまだ250万 ヘクタールですので後3倍の努力をしなければならない。森林問題につい て様々な取り組みは、なされていいますがその問題が非常に複雑です。 慎重な対応を用する為に抜本的な対応はなかなか出来ませんが、しかし基 本的には一般市民と一般企業の果たす役割は重要です。 本日はその第二の目標についてのご紹介ですが、日本は世界最大の木材輸 入国ですからそういった国での一般市民と一般企業が適切な管理をしてい る木材と木材製品を選ぶことは、そういった森林管理を非常に支える事に なります。ここで日本の対外的な姿勢が環境に対して鈍感であると感じま す。ヨーロッパではなんらかの環境に配慮した製品でないと市場に登場し えないのが市民側の条件となっていますが日本ではまだまだそうなってい ないようです。先日ボルボ社の方と話した所、15年前にボルボが乗る人の 安全を訴えたが誰も振り返らなかったしかし現在はそれが当たり前になっ ている。5年前に我々は環境に配慮した車を作ると言ったが当時、誰も関心 がなかったが現在、それは注目されている。今日の新聞を読んだ所、日本 の自動車メーカは、スピードでは売れないから今後は安全を売りにすると 言っています。15年遅れています。この現実を認識してください。木材に 関してもそういった雰囲気の中でヨーロッパ各国でそれぞれの原産国に、 対してFSCにもとずく認証認定をしたいといってます。西アフリカのさ る国でその認定をしたいと言った所、そんな事をしなくても日本の商社が 買ってくれるとそんな面倒くさい事をしなくても良いと言われたそうです 非常に恥ずかしい話ではないでしょうか?。この段階におよんでまだOE CDの中で唯一環境アセスが法制化されていずにを法制化しようとすると まだそんなものは必要がないと言った寝ぼけた事が公然とまかり通るのが 今の日本です。しかしそういった民族ではなかったのでしょうか?。それ を態度で示すべき時期ではないでしょうか?孤立する原因ではないでしょ うか?むしろ我々の次の世代の為にもやらなければならない事を、わかっ ているけどでもなぁではなく、動かなければならない時期でしょう。 こういった市場を形成してやっていく仕組みは一方では国内の林業を活性 化する事につながると思います。今回のセミナーを契機として木の良さ、 森林化へのありかた森林の管理へ向けての生産者消費者の役割について積 極的な議論を展開される事を強く希望するとともに、多くの一般の消費者 や生産、加工、流通、小売りにかかわる企業の方々が、適切な管理をなさ れている木材、木材の製品を選びそうした管理を行う森林管理者を励まし 世界の森林保全に向けて積極的な活動を展開する事を強く希望します。御 静聴ありがとうございました。」 記入者はPagoriでした。意訳があります。

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