イラン人ゲイ難民シェイダさん在留権裁判
証人 グダーズ・エグテダーリ氏について
グダーズ・エグテダーリ氏は1956年、イラン南部の拠点都市・シーラーズ
Shiraz に生まれました。当時、イランは民主政権を樹立し石油を国有化しようとしたモサデグ首相の試み(1952〜53年)が西側と皇帝によって鎮圧されたばかりで、きびしいパフレヴィー朝の圧制下にありました。1978年〜79年のイラン革命期には、彼はテヘランのイラン科学技術大学で学ぶ学生でした。革命に参加した様々な諸勢力がイスラーム勢力による恐怖政治の中で徹底的に弾圧され、ホメイニー師の下で「法学者による統治」(ヴェラーヤテ・ファギーフ)体制が確立していく過程を、彼はシェイダさんより少し年上の人間の目でつぶさにみていたわけです。 |
シェイダさんの裁判を扱っている裁判官たちは、「イランで同性愛者を死刑にする法律があり、実際に死刑が適用されている事例があるということはわかった、しかし、実際に死刑にされる危険性がどの程度あるのかということに関しては、未だ十分な論証がされていない」というようなことを法廷で述べています。 |
11月19日、東京地方裁判所。第14回口頭弁論で市村裁判長が軽く流すように「本法廷はエグテダーリ氏を証人として採用するつもりですから」と言ったとき、私はちょっとした驚きと、これからエグテダーリ氏を招く上で必要な労力を予期した、目の眩むような感覚を覚えた。 |
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