ジョイント・ステートメント

イラン人同性愛者シェイダさんに難民認定を!!

 私たちは、イラン人同性愛者であるシェイダさんを難民として認定するよう、日本政府に要求します。
 イランには同性愛者を死刑とする刑法があります。欧米に拠点を置く亡命イラン人同性愛者の団体「ホーマン」によれば、1980年代で4000人もの同性愛者が処刑により命を落としました。また、イラン社会における同性愛者への差別や偏見は根強く、家族や友人にさえカムアウトすることは、私刑や密告などの大きな危険が伴います。一般市民の手で行われる同性愛者への私刑は、警察によって黙認されているのが現状です。
 シェイダさんは、このような弾圧から逃れて生き延びるためにイランを去りまし た。現在「ホーマン」の一員でもあるシェイダさんは、同性愛者であることをカムアウトしており、同性愛者であることを理由に2000年に難民申請をしました。この難民申請も、在留権も認められず、収容所に収容されてしまったシェイダさんは、同年7月、法務省を相手取って行政訴訟を起こしました。第1審が今でも続いています。難民認定については、異議申請が却下された後、シェイダさんは再び難民申請を行っています。その決定はまだ出ていません。
 シェイダさんが同性愛者であり、それを理由として難民申請をし、現在、裁判を行っていることは、すでに英字新聞などで報道されており、駐日イラン大使館を通じてイラン当局にも知られていると考えられます。従って、万一シェイダさんが強制送還された場合、迫害を避けることは困難な状況であると言えます。
 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は2001年、このような事情を抱えるシェイダさんを難民と認めました。これは、難民条約に定める難民の定義にシェイダさんが当てはまると国連が判断したことを意味します。
 シェイダさんには、生き延びる権利があります。これは基本的な人権であり、その権利を阻害することは許されません。日本が人権を重んじる国であるならば、また、 難民条約を遵守する国であるならば、母国で迫害の恐れのあるシェイダさんを難民と認定することは当然の義務であり、国際社会に対する責任でもあります。
一日も早くシェイダさんを難民として認定するよう、ここに強く要請します。

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シェイダさんのウェブサイトでお名前をご紹介させていただきたいのですがよろしいでしょうか。

1.はい・
2.いいえ

 

 

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