パブリック・アート探検隊長(うそ)のTFJです。台風前夜の土曜、西新宿に行った ついでに新宿アイランドでパブリック・アートをちゃんとチェックしてきた。 常設 (パブリック・アート) 新宿アイランド 新宿区西新宿6 (新宿, 西新宿) - Daniel Buren, Luciano Fabio, Robert Indiana, Sol LeWitt, Roy Lichtenstein, 長沢 英俊, 西川 勝人, Giulia Paolini, Guiseppe Penone, Gilberto Zorio 新宿からの正面の真っ赤なRobert Indiana "Love" ('68/'93)なら、最近に西新宿の ビル街 (の北寄り) に行ったことがあるなら、一度は観たことがあるのではないか と思う。丸いテラスの柱から伸びるシマシマDaniel Buren "Fome One Place To Another, From One Material To Another, Passages In & Out ('93-94)も、ヒルトン ホテルに向かう途中で観たことがある人もいるだろう。 パブリック・アートのあるビルとして知ってはいたし、IndianaやBurenの作品は 気付いていたが、丁寧に観て回ったことがなかった。1階ロビーから右手奥に入った ところに作品の案内板があるので、それを参考に全て観て回った。 青梅街道沿いのRoy Lichtenstein "Tokyo Brushstroke I & II" ('93)など、どうして 今まで見落としていたのだろう、と思ったが、どうも単純な宝探しゲームのようで、 何かに欠けるのだ。 長沢 英俊 "Pleiades" ('94)、Giulio Paolini "Caledoscopio", etc ('93)、 Gilberto Zorio "Le Stellei Tokyo" ('94)といった、星に関する作品が多く、 観ていて全体的に統一する何かがあるような気がしたのだが、最後に案内板の作品 リストを書き写しているとき、こんな文面に気付いた。「星々の輝く天空、人々の 愛に満ちた大地、それらが調和し合う素晴らしい「人間の愛と未来」を 新宿アイランドのアートに象徴しています。」それを読んで、頭をかかえ込んで しまった。これでいいのか? そうなら、多くは'93〜94年制作の作品の中'68年に 制作されたRobert Indiana "Love"など、まさに「とってつけたような愛」だ。 と、否定的な感想になってしまうが、"Love"の中で雨宿りするかのように座る 女の子たちを見るのは微笑ましい。ベンチとテーブルの中のGiulio Paolini "Hierapolis"に何が描かれているのか屈んで観ていたら、そのベンチに座っていた 女性が二人、観に寄って来たりもした。こういう反応を見ることが、パブリック・ アートの醍醐味なのかもしれない。 96/9/22 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕