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    石垣の夜

    97.9.9(火)
     直航便で石垣島へ。とにかく空気が濃い。日差しがクッキリとラテンっぽい。
    木々やアスファルト、建物の輪郭がはっきりしてる。
    ああ、沖縄だ。
     空港ロビーには観光気分爆発5分前くらいのアロハシャツ野郎や、大学生風のカップルなどがたくさんいた。旅慣れたふうな人はあまりいない。観光地か…と何か期待を裏切られたような気分に少しなる。(しかし、それは誤解だったことに後で気付く。)
     入り口のところに大きな水槽があって、たくさんの熱帯魚が泳いでいた。
    なんか高そうだなぁ…と思ったけど「沖縄の海にはそこらへんに青い魚とかたくさん泳いでいるよ」といってた沖縄の友だちの言葉を思い出した。
    私にとってはゴージャスなものでも沖縄の人々にしたらフナや金魚みたいなもんなんだろうか。

     タクシーで宿に。民宿とビジネスホテルの間くらいの感じ。鍵を渡されて部屋にむかう。上にあがっていく階段の途中に洗濯干し場のようなところがあり、どうみても客のものらしい服が干してあった。長期で滞在してる人もいるのだろう。
    部屋は6帖くらいの和室だった。窓を開けると向かいの赤茶の屋根にシーサーがのっかっていた。
     食事は朝だけなので、夕ご飯をさがして周囲を散策。その辺をとぼとぼ歩くが喫茶店もレストランらしいところも閉まっていた。栃木なみに閉まるのが早いねぇと二人でぼやく。結局、モスでつくねライスとモロヘイヤスープを部屋に持ち帰って食べた。沖縄バージョンの何か変わったハンバーガーないかなと思ったけどなかった。



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