長崎出身の武基雄が、被爆からの復興を帰す長崎国際文化センター建設事業の一つとして、市民のために建てた公会堂。鎌倉に建てた商工会議所ホールと同じように、ステージからホールの奥まで客席を繋げて一体感を創り出した。 武基雄の建築感をここでも感じ取れる。 被爆地浦上の近くにコンサートホールが数年前に創られ企画が移行していったものの、近年街の中心部に建つここへ戻りつつあると、嬉しそうにまたDOCOMOMOに選定されたことを誇らしげに館内を案内してくれた管理事務所職員の笑顔が忘れがたい。