毎回友人たちに登場してもらい、エッセイを書いてもらうコーナーです。 今年のお題は「影響をうけたモノ」。
第2回の執筆者はKITTさんです。

●●KITTさん自己紹介●●
出身は江古田、現在は板橋区在住。職場の同僚の紹介で掲示板にお邪魔するようになりました。
普段はテレビ局のビデオライブラリー勤務ですが、休日は専ら映画三昧です。
資格=色彩検定3級、レタリング検定4級、そしてペーパードライバー歴は10年。


第2回 デス・スターの溝 text by KITT

「影響をうけたモノ」ですか。う〜ん、これは簡単そうで意外と難しいお題ですね。 当然のごとく映画ネタになってしまうのですが、ということは、やっぱり「影響をうけた映画」かなぁ。好きな作品ならいくらでもありますが、「影響をうけた」となると、結局アレになってしまうでしょうね。「遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・」そう、『スター・ウォーズ』です。この作品については今さら何も説明することはないですね。本当なら、ここで知られざる意外な作品でも紹介できればよかったのですが、どうしてもこれに行き着いてしまって・・・。

自分が生まれて初めて観た映画は何なのか知りません。ただ『スター・ウォーズ』を両親に連れられて劇場に観に行ったのは確かで、おそらくそれが初めての劇場用映画じゃないかと思っています。公開年を調べると、当時まだ6歳。字幕スーパーも読めず、ストーリーも理解できませんでしたが、映画のラスト、デス・スターの溝の中にXウィングが突入するあの迫力の攻撃シーンだけは何故かもうハッキリ覚えているんです。そのシーンは、その後テレビやビデオなどで何度も観ていますが、一番最初に観たあの時の衝撃は忘れられません。すっかり影響されてしまった当時は、近所にある車が通れないような細い路地をよく自転車で駆け抜けて、ルーク・スカイウォーカーの気分になったりしていたものでした。

これが、“デス・スターの溝”
子供の頃にそれと同じことをしていたという職場の先輩とは、いつも『スター・ウォーズ』話で盛り上がり、97年の「特別篇」は、公開初日に旧「日比谷スカラ座」に一緒に観に行きました。20世紀フォックスのファンファーレ、そしてジョン・ウィリアムズのメインテーマをバックに「STAR WARS」の文字が
出てきた瞬間からもう全身鳥肌状態!満員の観客と共に、久々に映画館のスクリーンで味わう攻撃シーンにはもう手に汗握って大興奮!ほとんどまばたきをしていなかったのか、観終わった後は目が乾いてカラカラ。すっかり放心状態のまま劇場を出ました。銀座の喫茶店で余韻に浸る男2人が、向かい合ってため息をつく光景は、今考えると何とも異様な感じですが。


社会人になると、だんだん観る映画の本数も減っていってしまう人が多い中、自分の場合は逆に年々増え続けています。これだけたくさん観ていても、新作映画の情報を耳にすると、やっぱりワクワクしてしまいますね。こんな自分になってしまったキッカケとなったのが、おそらくあのデス・スターの溝のシーンじゃないかと思っているんですよね。(了)

(第3回はマサコさんの予定です。お楽しみに。)

★KITTさんからマサコさんへのメッセージ★

ガラス工芸作家さんなんだそうですね。最近、部屋のインテリアに凝っていて、よく小物を見て歩いたりします。その中でも、透明感のあるガラスの作品は特に好きですよ。でも、ガラスって他の材質と違って扱いが難しいんじゃないですか?「どうやって作るんだろう?」と不思議に思うことがよくあります。次回、エッセイと一緒に作品の写真も紹介されるといいですね。
(レーコより)KITTさん、『スター・ウォーズ』第2回の執筆ありがとうございました。この映画をきっかけにして映画少年(そして映画青年、中年?へと移行中)になった同世代男性陣は決して少なくないと思います。それにしても、写真のハリソン・フォード(ハン・ソロ役)、若いなあ。ついこの間、『地獄の黙示録』での若者ぶりに感心したばかりなので、ページを作りながら再びしげしげと彼を眺めてしまいました。『エピソード2』の公開、待ち遠しいですね。

KITTさんオススメの『スター・ウォーズ』関連サイト
http://galactic-voyage.com/Star%20Wars%20Pictures.htm

http://www.theforce.net/swse/anh/yavin.html

→「読本 十人十色」バックナンバー 1


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