AOTAKA = FAQ142.再インストール時のアクティべーションを回避する[WinXP]

再インストール時のアクティべーションを回避する[WinXP]

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危
険
操
作

アクティべーションの仕組み

Microsoft Product Activation ― いわゆるアクティべーションとは2001年5月末に発売を開始したOfficeXP、さらに2001年10月末から発売を開始したWindowsXPで導入された違法使用防止技術の一つです。
従来であればシリアル番号さえ入力してしまえばソフトウエアを合法・違法の区別無く利用することが可能でした。プロダクトアクティべーション（直訳すれば製品の有効化）では、ソフトウエア導入に関する認証を製造元から受けられなければ一定期間後にソフトウエアが機能を停止してしまう事により、違法コピーをある程度は防ぐ（主にカジュアルコピーの抑制）仕組みです。
この仕組みでは、あるソフトウエアのシリアル番号がPC一台のみに導入されていることを証明する仕組みが必要となりますが、WindowsXPの場合は次の10種の「ハードウエア構成」から生成されたハードウエアハッシュ値をPCの認識コードとします。
- グラフィックカード
- SCSIホストカード
- IDEインターフェイス
- ネットワークアダプター（LANカード）のMACアドレス
- メモリー容量の範囲
- プロセッサーの種類
- プロセッサーのシリアル番号
- ハードディスクの種類
- ハードディスクのシリアル番号
- CD-ROM/R/RW、DVDなど光ドライブの種類
シリアル番号であるProduct ID（9Bytes）とhardware hash値（8Bytes）を渡されたMicrosoft側サーバーでは、履歴が残っているか否か、過去と現在でどの程度変化したかを判断し、適切であると判断すればインストールを許可するセットアップIDを返信します。
なおハッシュ値は各要素の一部分を切り出したものであり、各コードを分析してもPCの構成を把握することはできません。
また各要素のうち
- ネットワークアダプター（LANカード）が存在しない場合は、4要素までの変更
- ネットワークアダプター（LANカード）が存在する場合は、6要素までの変更
- ドッキングステーション機能があるPCの場合は、8要素までの変更
が別のものに置き換えられた場合は、Windowsが自発的に再アクティべーションを行うようになっていますが、それ未満の変化であれば再アクティべーションの対象とはなりませんのでCD-ROMドライブをCD-Rドライブに変更したといったような小規模の改築では、再アクティべーションのためにMicrosoftに電話をする事はありません。ちなみに最初に認識した要素が取り外された場合をカウントするのであって、増設の際には何の影響もありません。まあオンボード機能満載のマザーボードを交換すれば引っかかる可能性は結構ありますが、年に何度もマザーボードを交換する人は少ないでしょうから、あまり問題にはならないでしょう。
Microsoft側は120日でアクティべーションに用いるコードを破棄するため、もしも頻繁に交換したい場合には120日以上の間隔を開けて再認証を受ければ、電話アクティべーション（マイクロソフトから42桁のコンファメーションIDを得て入力する。この際に理由を必ず聞かれるが、絶対にPCを変えたと言ってはいけない。ハードウエアを変更しただけと言い逃れなければならない。）を強いられたり、OSのライセンスを無効にされることはないはずです。
ところで、大手メーカー製PCはpre-activate WindowsXPと呼ばれる状態で出荷されます。これは、OEMプリインストール用の特殊なツールでBIOS自体（メーカー毎に違いの出る部分）を登録することにより、アクティべーションを不要としているので、ユーザーが改めて行う必要はありません。
さらにボリュームライセンス版（5ライセンス以上の企業導入向け）のWindowsXPはアクティべーション機能を搭載していないのでアクティべーションが不要です。非合法に売られているのもボリュームライセンス版のWindowsXPを違法にコピーしたものと思われます。

WindowsXPの場合

WindowsXPが正常に動いているうちに（再インストール前に）行うこと。
1. 管理者ID（administrator）でログオンします。
2. C:\WINDOWS\system32\wpa.dblをフロッピーディスクなどへコピーしておきます。
再インストール後30日以内に行うこと
1. 管理者ID（administrator）でログオンします。
2. WindowsXPのフォルダーC:\WINDOWS\system32\へwpa.dblをコピーします。
3. Windowsを再起動すれば認証した状態になります。

注意

上記の操作を行ったとしても、ソフトウエアによりシステムを構成する要素が大幅に入れ替わったと解釈された場合は、再認証の必要があります。

参考資料（英文）

http://www.microsoft.com/piracy/basics/activation/windowsproductactivationtechnicalmarketbulletin.doc