OfficeXP製品のプロパティーから個人情報(メタデータ)を自動的に削除する
- Microsoft Office製品はファイルを保存する際に沢山のプライバシー情報が含まれてしまいます。特に[ファイル]-[プロパティ]で見られる情報には個人を特定する上で決定的な情報が沢山含まれ、社会問題ともなっています。
- 次の手順でユーザーのパソコンの設定を変えてしまえば、情報漏洩の危険性を0にすることは出来なくとも、簡単に軽減させることが可能です。
- なお、この機能はMicrosoft Office2002(XP)で追加された機能で、WordXP(2002)、ExcelXP(2002)、PowerPointXP(2002)で設定できます。
- Microsoft Officeソフトで[ツール]-[オプション]を選びます。
- [セキュリティ]タブを選び、[保存時にファイルのプロパティから個人情報を削除する]のチェックを入れます。さらに[OK]をクリックして設定を保存します。
- この設定が有効になっている間に保存されたファイルはプロパティーから個人情報が削除された形で保存されます。(わざと入力した場合も同様に消された状態で保存されます。)
変更履歴やコメントを警告させる設定
- Microsoft Officeソフトで[ツール]-[オプション]を選びます。
- [セキュリティ]タブを選び、[変更履歴またはコメントを含むファイルの印刷、保存、送信するときに警告を表示する]のチェックを入れます。さらに[OK]をクリックして設定を保存します。
- この設定が有効になっている間は、変更履歴やコメントが存在する状態で、印刷、保存、送信を行おうとすると警告画面が表示されます。
バグ情報(KB292133)
- WordXPでは次の手順で作業を行うと、Webページとして保存した際にHTMLへ作成者の名前が混入するバグが報告されています。(Header.htmの「v:textbox」タグに、作成者の名前が記述されたタグが含まれます。)
- WordXPで、テキストボックスをヘッダーまたはフッターに挿入する。
- [変更履歴の記録]機能をオンにする。
- テキストボックスにテキストを入力する。
- 文書をWebページとして保存する。
このバグは[ツール]-[オプション]-[セキュリティ]タブ-[ファイルを保存するとき個人情報を削除する]がオンになっていても発生してしまいます。
回避方法
- テキストを入力する前に、画面下部のステータスバーの[変更]が黒文字で表示されていた場合は、そのインジケーターをダブルクリックして、表示を灰色にします。
- あるいは、ヘッダーまたはフッターにはテキストボックスを挿入せず、直接テキストを入力すると回避できます。
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