修復セットアップ手順 [WinNT4]
(起動時にntoskrnl.exe/SYSTEM/SOFTWAREが壊れていたり、STOP:c0000135が発生する。)

事象

WindowsNT搭載PCの電源を投入すると、次のようなメッセージが表示されて起動しない。

なお、

原因

Windowsを構成するファイルの一部が壊れたり読めなくなった時に発生するエラーです。主に考えられる原因は次の通りです。(障害原因が発生した直後の再起動時や、翌日の起動時に発生します。)

WndowsNT修復セットアップ手順

不幸にもWindowsNTで上記の障害が発生した場合は次の物を用意してください。

必要な媒体 枚数 備考
障害が発生したPCで作成したシステム修復ディスク FD 1〜2 必須
WindowsNT Workstation 4.0 セットアップCD CD 1 必須
WindowsNT Workstation 4.0 セットアップディスク FD 3 無くても良い
※本稿では、システム修復ディスク、セットアップCD、セットアップFD(フロッピーディスク)と略記します。
  1. セットアップFDの1枚目をFDドライブへ挿入してから、PCの電源を投入します。続いてセットアップCDをドライブへ挿入します。
    注意 セットアップFD(3枚組)が無い場合は、セットアップCDを挿入してからPCの電源を再投入します。
    ※CDから起動できない場合は、BIOSの起動設定を変更する必要があります。
  2. しばらくすると次のセットアップFDを挿入するように指示されます。画面の指示に従ってFDを挿入し、[Enter]キーを押してください。
    ※機種や構成により差し替えるディスクの順番は異なります
     Windows NT Setup                                                               

    Please insert the disk labeled
    Windows NT Workstation Setup Disk #2
    into Drive A:
    * Press ENTER when ready.

     ENTER=Continue  F3=Exit
    CD起動の場合は表示されません。
  3. 「セットアップへようこそ」と表示されるので[R]キーを押します。
    ※間違ったキーを押して違うメニューに進んでしまった場合は、[F3]キーで一旦終了してから、やり直してください。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

       セットアップへようこそ

       Microsoft(R) Windows NT(R) オペレーティング システム Version 4.0 の
       セットアップ プログラムは、Windows NT のインストールと設定を行います。

       ・ Windows NT のセットアップについて説明が必要な場所は、F1 キーを
         押してください。

       ・ Windows NT のセットアップを開始するには、Enter キーを押してく
         ださい。

       ・ 破損したインストール済の Windows NT Version 4.0 を修復するには、
         R キーを押してください。

       ・ Windows NT をインストールせずにセットアップを終了するには、F3
         キーを押してください。
     Enter=続行 R=修復 F1=ヘルプ F3=終了
  4. 通常は全ての項目を検査しますので、全項目にチェック [X] が付けられた状態で、かつ[続行]を選択していることを確認してから、[Enter]キーを押します。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      修復処理の一部として、チェックボックスに "X" が表示されているタスクを
      実行します。

      選択したタスクを実行するには、Enter キーを押して続行を指示してください。
      一覧内の項目を選択または選択解除するには、上向き方向キーと下向き方向キー
      を使って変更する項目を選択し、Enter キーを押してください。

      [X] レジストリ ファイルの検査
      [X] スタートアップ環境の検査
      [X] Windows NT システムファイルの確認        
      [X] ブート セクタの検査
        続行 (選択したタスクを実行)           

     F1=ヘルプ F3=終了 Esc=取り消し Enter=選択/選択解除
  5. FD起動の場合は、次の画面が表示されます。通常のハードディスク等は自動的に検出されるので、[Enter]キーを押します。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      セットアップは、フロッピーディスクコントローラと標準の ESDI/IDE ハード
      ディスクを自動的に検出します。しかし、一部のコンピュータでは、SCSI アダプ
      タや CD-ROM ドライブなどの大容量記憶装置の検出を行うと、一時的に反応しなく
      なったり、誤動作するものもあります。

      このため、大容量記憶装置の検出を省略して、SCSI アダプタ、CD-ROM ドライブ、
      および特殊なディスク コントローラ (ドライブ アレイなど) を手動で選択して
      インストールすることもできます。

        ・ 続行するには、Enter キーを押してください。コンピュータの大容量記憶
         装置の検出を試みます。

        ・ 大容量記憶装置の検出を省略するには、S キーを押してください。SCSI
         アダプタ、CD-ROM ドライブ、および特殊なディスク コントローラを手動
         で選択してインストールできます。

      F3=終了  Enter=続行  S=検出のスキップ
    CD起動の場合は表示されません。
  6. FD起動の場合は、別のセットアップFDを挿入するように表示される場合があります。画面の指示に従ってFDを挿入してから、[Enter]キーを押します。
    ※機種や構成により指示されるディスクは異なります
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

    次のラベルの付いたディスクをドライブA: に挿入してください。
    Windows NT Workstation Setup Disk #3
    ・準備ができたらEnterキーを押してください。

      F3=終了  Enter=続行
    CD起動の場合は表示されません。
  7. 次のメッセージ画面が出た場合は、通常のPCでは[Enter]キーを押します。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      セットアップは、コンピュータに次の大容量記憶装置を検出しました:

     (例)IDE CD-ROM (ATAPI1.2)/PCI IDE Controller


      ・ Windows NT で使用する SCSI アダプタ、CD-ROM ドライブ、または特殊な
        ディスク コントローラを追加して指定する場合は、S キーを押してくださ
        い。大容量記憶装置のメーカーのデバイス サポート ディスクで指定する場
        合も、S キーを押してください。

      ・ メーカーのデバイス サポート ディスクがない場合、または Windows NT で
        使用する大容量記憶装置を追加して指定しない場合は、Enter キーを押して
        ください。
     S=追加デバイスの指定 Enter=続行 F3=終了
    機種により表示されない場合もあります。IDE CDドライブから起動した場合は表示されません。
    次のメッセージ画面が出た場合も[Enter]キーを押してください。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      続行するには、Enter キーを押してください。
      シリンダーの数が 1024 を超えるハードディスクが存在します。
        (以下略)
      Enter=続行  F3=終了
    機種により表示されない場合もあります。
  8. システム修復ディスクがあるので[Enter]キーを押します。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      修復したい Windows NT Version 4.0 のシステム修復ディスクが用意されてい
      るか確認する必要があります。
      注: セットアップは、Windows NT Version 4.0 のみ修復します。

       ・ システム修復ディスクがある場合は、Enter キーを押してください。

       ・ システム修復ディスクがない場合は、Esc キーを押してください。
        Windows NT Version 4.0 がインストールされている場所を検出します。

     Enter=続行 Esc=取り消し F3=終了
  9. システム修復ディスクをFDドライブに挿入し、[Enter]キーを押します。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

    次のラベルの付いたディスクをドライブ A: に挿入してください。
    Windows NT システム修復ディスク
    ・ 準備ができたら Enter キーを押してください。

     F3=終了 Enter=続行 Esc=取り消し

    さらに次のメッセージ画面で[Enter]キーを押します。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      セットアップは、ハード ディスクに壊れたデータがあるかどうか検査します。

      ディスクを検査するには、インストール元のメディアが必要です。メディアがない
      場合は、検査処理をスキップしてください。

        ・ ディスクを検査するには、Enter キーを押してください。
        ・ 検査をスキップするには、Esc キーを押してください。

     F3=終了 Enter=続行 Esc=取り消し

    次の画面が出た場合はセットアップCDを挿入して、[Enter]キーを押します。

    次のラベルの付いたコンパクト ディスクを CD-ROM ドライブに挿入してください。
    Windows NT Workstation CD-ROM
    ・ 準備ができたら Enter キーを押してください。

    既にCDがセットされている場合は表示されません。

    続いて次の画面が表示され、しばらく検査が行われます。(検査は1〜10分ほどの時間を要します。)
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      セットアップはディスクを検査しています。しばらくお待ちください。


     ドライブ X: を確認中...
    注:ディスクの保守が実行される場合があります。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      ハード ディスクの保守を実行しました。結果を有効にするには、コンピュータを
      再起動する必要があります。コンピュータが再起動すると、セットアップが続行
      されます。

        ・ F3 キーを押して再起動してください。

     F3=再起動
    この場合は、FD、CD-ROMを取り出し[F3]キーを押して再起動します。エラーが改善していない場合は、再度、手順1から修復セットアップを実行してください。

  10. 修復する内容について確認を行う画面です。問題が検出された項目にはチェック [X] が付きます。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      チェック ボックスに "X" が表示されるレジストリ ファイルを復元します。

      選択したファイルを復元するには、Enter キーを押して続行を指示してください。
      一覧内の項目を選択または選択解除するには、上向き方向キーと下向き方向キー
      を使って変更する項目を選択し、Enter キーを押してください。

      警告: レジストリ ファイルの復元は、最後の手段として実行してください。
      既存の構成が失われる場合があります。詳細については、F1 キーを押してくださ
      い。
      [ ] SYSTEM (システム構成)
      [X] SOFTWARE (ソフトウェア情報)
      [ ] DEFAULT (デフォルト ユーザー プロファイル)    
      [ ] NTUSER.DAT (新しいユーザー プロファイル)
      [ ] SECURITY (セキュリティの原則) および
        SAM (ユーザー アカウント データベース)
        続行 (選択したタスクを実行)               

     F1=ヘルプ Enter=選択/選択解除 F3=終了
    ※異常が検出された項目以外にチェックを付けて復元する手法もありますが、これは最終手段としてください。「前回正常起動の構成に戻す」などの方法を試した後で行います。

  11. システム修復ディスク#2(SOFTWARE情報のディスク)を挿入した後で 次のエラーが出る場合は、ファイル「SETUP.LOG」(隠し属性ファイル[*1])を#1から#2へコピーしてから、再度 [Enter]キーを押してください。

    次のラベルの付いたディスクをドライブ A: に挿入してください。
    Windows NT システム修復ディスク
    ・ 準備ができたら Enter キーを押してください。

    システム修復ディスクが正しく作成されている場合は表示されません。
    [*1] Windows NTでは、マイコンピューターを開き、[表示]-[オプション]-[表示]タブ-[すべてのファイルを表示]を選んでいる時のみ、表示されるファイルのことです。
  12. 「…オリジナルのファイルではありません。」と表示されるので、[Esc]を押し続けます
    ※ゲージが表示されますので、100%に達するまで押し続けてください。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

        ?????  ←ファイル名(ntldrなど)が表示されます

      は、セットアップが Windows NT のインストール時にコピーしたオリジナルの
      ファイルではありません。

      ・ このファイルをスキップするには、Esc キーを押してください。ファイルは
        修復されません。
      ・ このファイルを修復するには、Enter キーを押してください。
      ・ このファイルとほかの非オリジナル ファイルをすべて修復するには、
        A キーを押してください。
      ・ セットアップを終了するには、F3 キーを押してください。
     Enter=続行 A=すべて修復 Esc=ファイルのスキップ F3=終了
    [ESC]キーを押し続ける理由
    [A]キーや[Enter]キーを押すと「修復」を選んだことになり、PC内のファイルを上書きしてしまいます。しかし登録されているファイルや設定がクリアーされてしまい、最悪の場合はWindowsを利用できなくなってしまいます。
    特にNetWareを導入しているPCではログイン画面が表示されなくなり、一切の操作をできなくなることが知られています。

  13. 修復完了画面が出たらFD、CD-ROMを取り出して[Enter]キーを押します。
     Windows NT Workstation セットアップ                                             

      修復が完了しました。

      ドライブ A: にフロッピー ディスクが挿入されている場合は、取り出してください。
      CD-ROM ドライブにコンパクト ディスクが挿入されている場合は、コンパクト
      ディスクも取り出してください。

      Enter キーを押してコンピュータを再起動してください。
     Enter=コンピュータの再起動

    「Cドライブを含むハードディスクに問題があるか、Cドライブが破損している可能性があります。」と表示された場合は、HDDが不良である可能性があります。
  14. 異常が解消されたことを確認してください。

上級者向け
  • STOP:c0000135 {Unable to Locate DLL}
    The dynamic link library winsrv could not be found in the specified path Default Load Path.
とエラーが出たにも関わらずD:\WinNT\SYSTEM32\WINSRV.DLLが問題無く存在する場合は、SOFTWARE情報の破損に起因する場合があります。どのようにしても修復できない場合の最終手段として、手順(10)で「SOFTWARE情報」にチェックを入れる方法があります。

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