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GYOKU-SAI NIPPOU 2655.12.
愛と勇気と希望とビルゲイツの名の下に1億2500万人総玉砕

Windows95でポアる今日この頃!!

(流行語大賞不当選定に抗議)

この年の流行語大賞は社会的に好ましくない団体の言葉が流行語になったので、他の言葉が大賞として選ばれた
Windows95になって何が変わったか

 Windows95になって変わったことは本質的には無い。Windows3.1時代でもGUI環境はあったし、マルチタスク環境もあった。しかしWindows95では上の2つの機能が着実に強化されているのである。私はWindows95でやっと実用段階に入ったと思う。

(裏をかえせば私にとってWindows3.1は便利な玩具であった)
所詮はDOSの上で動く操作性にも実務上にも劣った環境という意味で書くつもりだったのだが、各方面への遠慮もあり(笑)、何を血迷ったのか思わずそういった意味で取れない文章になってしまったことを補足しておく。刷り上ってから気が付いたが、便利と不便じゃ逆だよね…

 まずマルチタスク機能であるが、WIN95ではより真に近いものに昇華させると共に、OSとしてのセキュリティ機構を強化された。OS内部のセキュリティーが向上した事により、各ソフトの干渉によるパソコンのハングアップや不安定動作を減らす努力をしたのである。

※ここで言うセキュリティーとは部外者の不正使用やデータの漏洩に対するものとは意味が違う

 またWindows3.1ではマルチタスクとは言っても疑似マルチタスクであり仮想的な物であったため不都合が多かったのだが、Windows95ではより現実味を帯びたマルチタスクになっている。これは「プリエンティブマルチタスク」といい、以下の説明図のようにWindows3.1では行儀の悪いソフトがパソコンの正常な動作を阻害することもあったが、Windows95ではOSが行儀の悪いソフトも含めてトータルに動作を監視し管理することで本物の同時進行を実現している。

WIN3.1
擬似
マルチタスク
 仕事1 □            □□
 仕事2   □□            □□□□□□□□□□□□□□‥‥
 仕事3       □□□□    仕事3以降には順番が回ってこない
プリエンティブ
マルチタスク
                                  強制中断
 仕事1 □            □□              ↓    □
 仕事2   □□            □□□□□□□*      □□□□□
 仕事3       □□□□                  □□□
何故Windows95にユーザーが殺到するのか

 一つにはマイクロソフトやパソコン関連企業の宣伝効果といえる。パソコンを毛嫌いしているような人間でも「ウインドーズ95」という言葉は知っている。もう一つ、純粋にWindows95の機能という点から見れば、よりパソコンが簡単に使えると言うことで流行るのであろう。

 プラグアンドプレイ(PnP)という機能がパソコンの設定を自動化してくれることにより人間様がパソコンに弄ばれることが少なくなるであろうし、マウス操作により複雑な英単語をキーボードから入力する必要も無くなった。パソコンが理不尽にハングアップして作成中のデータが水の泡になってしまうことも少なくなったので業務などで毎日使っていたようなユーザーにとっては非常にありがたいことであろう。

しかし‥‥

 マウスを使う操作方法を乱用することで効率の低下を招かないだろうか?

 マウス操作は初めて使ったユーザーには非常に判りやすくなっている。しかし、慣れてくるとマウス操作は時間の浪費と思うようになってくるだろう。マウス操作は便利な反面、無駄な動きが多いのである。

今から思うにWindows3.1云々以前の問題なのでWindows3.1とWindows95の比較の話しで出すべき出はない話しである。どちらも初心者に分かりやすい代わりに、操作性はあまり効率的じゃないのだから。

 そうなると旧来のようにキーボードの出番となるのだがWindows95などのマウス操作を基本としたOSではキーボードから操作することはかえって難しくなっている。これはマウス操作にばかり気を取られていてキーボード入力時の便利さの追求をないがしろにしていた結果である。

 また、Windows95は比較的高価なマシンでないと有意義に使うことができないかもしれない事も承知して欲しい。Windows95時代の今日でも一般人が思うほどにパソコンは進化していないのである。

 さらに水を注すようだが、Windows3.1用のソフト(16ビットアプリとも言う)をWindows95で使用するとマルチタスク動作が疎かになったりハングアップする可能性がWindows3.1のように増えてしまう。

 最後に、Windows95にはバグが多いという事もある。バグとは通常はプログラム上の欠陥をいうのだが、Windows95には2000ものバグがあるともいわれている。これは今後改善される問題であろうがどの程度まで改善されるかはまったく不明だし、一般人にWIN95の異常と自分のミスとを判別する事は難しいだろう。

 結局、Windows95という道具に我々は甘えるのではなく、色々なアプローチからパソコンをより有機的に使うように努力し、パソコンの生態に関して正しい知識を持つことが以前にも増して大切になっているのではないだろうか。パソコンは何時まで経っても人間が操作しなければ何もしてはくれないのだから。

AD1995 太平洋戦争開戦の日(--;
平成7年12月8日 アオタカ(nPCS)

GUI(Graphical User Interface) 絵で描かれた操作パネルを多用して初心者でも簡単に操作できるような環境のことと考えればだいたい合っている
マルチタスク
(multi-task)
複数の作業を同時にこなす事。たとえばワープロソフトを使いながら表計算ソフトで計算するような動作がマルチタスクである
OS
(Oprating System)
基本ソフトと訳される、パソコンを動かす上で絶対に必要な機能を制御するためにあるソフトウエアのこと、Windowsも95からOSになった
ハングアップ(hang up) パソコンがウンともスンとも言わなくなり、どうしようもない状態

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