O.B.P調整の理論


O.B.P調整の理論を簡単に説明します。
バイオリンの音響構造には、人間の生体の構造と共通する一面があります。それは、脳中枢と中枢神経ともいえます。楽器の場合、これに該当するものが、駒と魂柱です。たとえば、弦楽器演奏者にとって必要な絶対音感とか両手の正確な動きも、耳が良いからとか、両手先が器用だからではなくて、凡て人間の 脳中枢と中枢神経の性能の質の良し悪しに原因があると考えます。このように楽器の場合も音程の焦点が明確でなかったり5度7度の和音のハモリが悪かったりD.Gのハイポジションの音がつまったり四弦のバランスが悪く特にGD線の音量や力が弱く響かないのも、実はバスバー(力木)が直接の原因ではなく、楽器の脳中枢であり中枢神経である駒と魂柱の性能と質の良し悪しが原因になっている場合が多いのです。そして、性能の良い駒は作って100年以上乾燥した駒であり魂柱は200年から300年以上乾燥した松(スプルース)を意味します。人間の脳中枢と中枢神経は、より優れたものと取り替えることは現代の医学技術では不可能ですが、バイオリン、ビオラ、チェロの場合はO.B.Pと取り替えることによって楽器の性能と音質を数倍高めることは可能です。
このO.B.P調整法は当工房が世界に先駆けて開発した技術であります。