弓の毛の寿命について

毛の寿命についても様々な考え方の方がいます。実は、弓毛の寿命は意外と短いものです。来日した名ソリスト達に質問したところ共通した答えは,font color=red>一週間に一度毛替えする演奏家が一般的で中には長くて十日に一度毛替えしないと演奏に支障を感ずるという方もいました。つまり毛の寿命は毛の擦り減りではなく毛が伸びて弾力がなくなったときが毛の寿命だと認識することが正解です。そのような理由からして毛替えした初日が一番弾力がある状態ですから毛の性能も初日が一番良いわけです。弓の毛替えの作業は一見単純に見えますが、ここにも職人の深い技術を要するところです。毛の質と毛替えの技術が悪い場合は毛替えして五日間くらいは音質がシャーシャーと荒い音がし、弓身が手にしっくりしない場合もあります。当工房で毛替えした場合は毛替えの初日からシャーシャーする雑音もなく手にしゃきっと感じられ、手の神経が弓の先まで通い弓身が短く感じます。是非一度お試し下されば幸甚です。
当工房では楽器、弓の調整家が毛替を地方の方には宅配便でたまわっております。