9月11日とはいったい何だったんだろう。歴史の1ページはどう刻まれて未来に伝えられていくのか?!

                           

 

2001年9月11日に起きたテロは今後どのように将来に伝えられていくのだろう?

正義はどちらの頭上に輝くのだろうか?

歴史はどう動いていくのだろう?
 

専門書やTVでいろいろ意見・論議は語られていくだろうが、民衆の視点で語られたDCコミック「9-11」はそれはそれで考えさせられる話に満ち満ちている。

短編集なので読みやすく、短いものは1コマのショットのみ。ただ、その1コマのショットが重い・・・たかがコミックと思う人はいっぱいいるだろう。ましてやテロ事件をコミックにしてしまうことに対して嫌悪感を抱く人も多いかもしれない。
しかし、それはいくらアメリカといえ、ふざけたコミックを出していてはその会社の存続に響くであろう。この「9-11」は一人一人の悲しみがいっぱい詰まっている。政治の場では語りつくせない一人一人の悲しみがある。

アメコミファンならば必携の書だ。こういうものでも読んで日本にいる自分を再確認してこれからを考えるべきだ。
残念ながら短編集の性格ゆえ、DCコミックのキャラを知らないと話が全くわからない。例えば、1コマのみのコミックでカメラマンが茫然と立ちすくんでいるものがあるが、これは名札のデイリープラネット:ジミー・オルセンという文字を見て、ああ、そうかと理解できる人でないと苦しい。

2巻目にはサンドマン短編(デストラクション、デス登場)もあり、これがまた多いに泣かせる話。
 
 

「観覧車に登るのは大変なことよ、マット」 by デス
 
 
 

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