2/17 作品展の片づけをする

年長組5歳児

ねらい

自分たちで作ったものを大切にしようとする。

保育者の留意点

・個人の作品は、大きくなっても残るものだということを知らせ、大切に扱うように指導する。
・みんなで力を合わせて片付けることができるように仕向ける。
・みんなで協力して頑張ったことをほめ、部屋に運んで好きなように遊べるように雰囲気づくりをする。

子供のようす・保育者の反省

ホールに行き、みんなで片付ける。共同立体を運ぶ。(毎年、学年内での解体保育で行なっていた共同立体製作だが、今年はクラス単位で行なったので、自分が作ったものは必ず自分のクラスに戻ってくるので、とても嬉しいようだった。)
作った作品が壊れていくのはとても淋しい。でも自分のクラスに運んで遊べるので、愛着もあり、大切に運んできた。スペースシャトルは中に机を入れてあげたので、大喜びで中に入ったり、もぐったり、上に登って遊んだりしていた。この調子だと、ずいぶんと長い間遊べるかもしれない。
個人の作品を外すのは、全員ではできなかったが、積極的に手伝ってくれた。個人作品を上からとると、クリップ、テープをとり、作品ごとにまとめてくれた。子供というのは大人が思っているより緻密な作業が好きで、こちらが言わないのに大きさでそろえてくれたり、色別にしてくれたりと大活躍だった。この頃やきいもジャンケンの熱が一層高まってきているのだが、*T君*が自分よりも弱い子を捕まえて、「グー出せ!」と命令したり、いつも同じ子がぽつんとやらなかったりしているので、子供たちと話し合いをした。少しずつ、みんなが気をつけたり誘ってくれたりするといいと思うのだが・・・

T君について

この時期Tくんはとても不安定でした。その原因は自分が私立の小学校を受験したからなんです。ちょっと前までは、自分がみんなと違うところに行くことをみんなに言ってまわっていたのですが、いざ、小学校入学の話が幼稚園の保育の中などで取り上げられるようになると、みんなが同じ学校へ行くのに・・・という淋しさを感じるようになってしまったのです。
「どーせみんなは一緒だからな。」と強がっていっていても、淋しかったのだと思います。
この時は、お母さんに幼稚園での様子をお話ししました。家でも弟を意味もなくぶってしまったり、いとこに意地悪をしたりと不安定になっていたようです。小学校が別々になってしまってもいつまでも友達だし、学校が終わったら遊べるんだから・・・と折に触れて家でも幼稚園でも話すようにしました。
本当にこのころの子供はデリケートですよね。

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