ある年の2月

年長組(5歳児)


2/1-共同製作をする(作品展に向けて)
1月下旬からはじめてきた共同製作への熱意もだんだんと高まってきた。もう年長ということで、口は出さずに手助けをたまにするぐらいで見守ることにした。
帰りの時間に男の子二人が作ったものを一部こわし、みんなカンカンになって怒っていた。

2/2-鬼のお面作りをする
まず、今回は鬼の角に焦点をあて、「角の形にするにはどんな方法があるか」をみんなで話し合うことからはじめた。すると導きたかった「丸める」という方向に話が進んでいった。円すいを作ることになったが、なかなか大変。でも最後にはキバまで作って遊ぶ子供も・・・
昨日こわしてしまった共同製作の部分も、修理した。

2/3-豆まきをする
豆を配り、福の神の話、節分の意味、由来についての話をする。まず、福の神が子供たちに豆を当ててくれてから子供たち同士でお互いの悪い鬼を追い払うべく豆まきをした。落ちている豆を拾うのに専念する子、年の数だけ豆を食べるというほうに気持ちが傾いている子が多かったかな?

2/4-演奏会に参加する
遅れて始まった演奏会。子供にとっては演奏のひとつひとつがとぎれとぎれだったこともあって、なかなか集中できない様子。
毎日共同製作についても楽しみにしているので、ちょっとかわいそうな気がした。

2/5-共同製作をする
ようやく形になってきた。大人数でかかっているところは大変だったが自分たちで分担して頑張っていた。

2/6-共同製作をする
いつも解体で行う共同製作だが、今年はクラスごとの活動にしたので根気強い子、飽きっぽい子等々一人ひとりの状態を把握できているので、活動に引き入れやすかった。時間的にも子供に無理なく自然に進めることができたように思う。

2/8-共同製作をする
今日はできてきたものの手直しや、付け加え作業。
個人立体の壊れているところなどを直したりもした。明日は作品の確認。外のクラスの作品もじっくり見たいと思う。

2/9-作品の確認をする
半日保育だったので、あっという間に時間がすぎてしまった。初めて全員揃って共同立体が置いてあるホールへ。外のクラスの作品の細かいところまで興味を持ってみていた。

2/10・11-作品展を見学する(都合のいい日に父兄と一緒に見に来る)
作品展一日目は、新入園児の教材注文ということもあって小さい子が沢山来た。
子供たちはお母さんやお父さんと一緒で何だか普段と違う顔をしていた。照れてしまって、なかなか自分の作品の説明はできなかったようだ。

2/15-姉妹園の作品を見に行く
やはり同じ年長の作品に興味を持って見ていた。作ってみたくなった作品も多かったようで、細かい部分までよく見て覚えてきたようだった。帰ってきてから素材の使われ方についても問題を出したりして聞いてみた。

2/16-スクラッチをする
作品展の余韻を楽しむということで行った。昨日見学した中にもあったので喜んで参加していた。クレヨンを塗るところで終わりにしようと思ったが、根気強く頑張っていたのでひっかいて絵を描くところまでできた。
他のクラスの子供たちもやりたいということだったので、明日から朝の時間にクラスを解放してやりたいと思う。

2/17-作品展の片づけをする
いよいよ作品の片づけ。大切に部屋まで運んで遊びに使っていた。随分長い間遊べるかもしれない。
このごろ「やきいもじゃんけん」の熱が高まってきたのはいいのだが、お友達に「グーを出せ!!!」など強要してしまう場面も見られるので子供たちと話し合いをした。

2/18-劇を観る・身体測定を受ける
父母の会の企画で劇を観た。劇自体はとても楽しく見ていたが、ぬいぐるみが怖くて泣いてしまう子もいた。
身体測定はこの時期になるとお友達の成長にも関心が持てるようになり、「身長表」を眺める姿が多くなった。朝礼順が近い子と比べっこするような場面も見られる。

2/19-飼育小屋掃除の引き継ぎについて話し合う・新入園児のプレゼント作りをする
もうすぐ卒園してしまうので、飼育小屋の掃除を年中さんに教えてあげることについて話し合った。初めは「えーーーー??」とちょっと面倒がっていた子もいたが、自分たちもそうしてもらったということを話すと、随分気持ちも変わったようだ。自分がやりたい飼育小屋に行くことにしたので「やろう!」という気持ちが高まったようだ。
プレゼントは「マラカス」。経験済みの活動だったのでどんどん自分たちで作ってくれた。

2/20-おもいでの表紙(一年の作品集)の名前書き・郵便ごっこ
今日は予知無しの避難訓練があった。(保育者にも予知無し)湯沸かし場からの出火という想定だったが、サイレンが鳴ってとりあえず机に潜った子供たち。何でサイレンが鳴ったかは、サイレンの後に園長先生から告げられるのだから、仕方がない。火事だったら分かるし、地震だったら揺れるのだから。
私自身もドキドキしてしまったが、避難経路を子供たちと確認し、落ち着いて避難することができた。

2/22-おひな様を作る・飼育小屋の引き継ぎをする
職員室の前にもひな人形が飾られ、グッドタイミング・・・普段使わない「千代紙」というものにも心を奪われたようで、真剣に取り組んでいた。引き継ぎで時間がとられてしまったため、少し慌ただしくなってしまったのが残念だ。
引き継ぎは自分がやりたいものを選んだということもあって頑張ってはいたが、年中さんに恥ずかしくてなかなか説明できない場面もあった。

2/23-よせがきづくり・飼育小屋の引き継ぎ
今の時点で、思い出に残るもの・・・と言ってもなかなか現実味がないようだった。保育者の子供の頃の話などをして少し理解できたようだったが。
飼育小屋の掃除は2日目ということで昨日よりもスムーズだった。Nくんがにわとりを抱いていてくれるので、年中さんも触ることができてよかったのでは?

2/24-卒園式の練習をする・飼育小屋の引き継ぎ
飼育小屋の掃除の際、Kくんが階段で転んで目の縁を切り顔面血だらけ・・・
本人も気が動転していて、状況が話せないような状態だった。すぐに病院へ・・・子供たちも心配していた。
部屋に帰って証書の受け方の練習をしたり、呼ばれたらしっかり立つ練習をした。長い時間耐えられなければいけないのでこれからが大変だ。

2/25-誕生会に参加する
部屋を出るとき、子供たちだけで並ぶことができた。朝礼の前の方の子供たちが先頭に立ってやり始めたからだ。やはり卒園ということを意識してきたのかもしれない。誕生者が前に出たとき、誕生者である私を子供たちが気づかってくれたのがとても嬉しかった。

2/26-卒園式の練習をする・飼育小屋の引き継ぎをする
今日は名前を呼んで答えたり、卒園式で歌う歌の練習をした。本当にこの時期になると歌ひとつ歌っていても悲しくなってしまう。
飼育小屋の引き継ぎは、今日は年中さんが掃除をするのを見守る形をとった。年中さんを褒める姿もあり、和気あいあいとやっていた。よく面倒を見ていたように思う。

作品展に向けての活動
作品展の準備としては、1月中旬から始めました。
1/22の課題画「ともだちのかお」から。
作品展示内容については、「課題画」「個人立体」「今までの作品」「共同立体」という形。

「ともだちのかお」は大体2日かけて行いました。
「個人立体」は今回小箱製作に取り組みました。「共同立体」が「宇宙」という設定だったので、それにまつわるものを作ることになりました。

「共同立体」は例年学年を解体して行うのですが、この年はクラスごとに行うことにしました。そのことで子供一人ひとりの個性が出せたのでは?と思います。「共同立体」の話し合いが始まったのが1/28。
このクラスでは「スペースシャトル」「ブラックホール」「エイリアン」「タイムマシーン」を作ることに決まりました。さっそく1/29から活動が始まりました。それから毎日こつこつと頑張り作品展当日へ・・・

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