7/13 円盤を作って遊ぶ

年中組4歳児

ねらい

自分が作ったもので楽しく遊ぶ。

保育者の留意点

・円盤というものを知らせるために、宇宙などの話をし、漠然とでもその姿が浮かぶように配慮する。
・円盤の形によって、飛び方に違いがあることを知らせる。
・いつも使う紙よりも硬いことに気づかせ、気を付けて切るように指導する。
・作った円盤を思う存分飛ばして遊べるように配慮する。

子供のようす・保育者の反省

七夕にふれたことから、天の神様のいる空の話をする。「宇宙船って知ってる?」子「知ってる、知ってる。空のもっと上の宇宙に飛んでるんだよね。」「宇宙ってどんなところなのかな?」 子「暗くて、星があって、高いところにあるもの・・・」
「今日はね、いいものを持ってきたの。」 子「なあに。はやくみせて!」

ただの丸を見せ、「これはただの丸だけど、はさみでチョッキンすると・・・」「不思議な丸になるんでしょ?」子供から不思議な丸という言葉が出たので、保育室のなかにある、不思議な丸と同じ形をみんなで探してみた。色々見つかった。
「早く不思議な丸にしてよ。」という言葉に、丸にはさみを入れ、ちょうど丸が口をあけたようなものを作った。
「この丸はゴムが大好きで、ゴムを食べると、遠くまで飛んでいくの。」と飛ばしてみる。何回か飛ばすと後ろで取ろうとする子供達が・・・
もうひとつ円盤を見せ、「大きな丸は、おしゃれが好きで、おしゃれをすると飛ぶのよ。」「欲しいな。」と言う一人の子供の言葉から、「欲しい、欲しい。」と言う子供達。「でもこれは少ししかないから、みんなにあげられないの。」と言うと一人の子が、「じゃあ、みんなで作ればいいんだよ。」この言葉で、作ろうという意欲が盛り上がった。

*円盤作りということだったが、「不思議な丸」と言う子供の言葉にひかれた子供達。宇宙の話はそれなりに広がったが、導入としては「不思議な丸」ということから活動に入っていくことになった。(子供の言葉には、驚かされますが、助け船にもなってくれます。)
ただの丸が、どんなふうに変わり、どういう物になるのか、とても興味を持ってみてくれた。
初めに丸を飛ばしたときは、「何がおこったんだ?」という感じだったが、すぐに取りたくて仕方がないという行動に移っていった。子供本来の姿だろう。円盤の形による飛び方の違いも、こちらから話さなくても、子供達は分かっていた。「何で、小さいほうはスピードがあるのに、大きいほうはないの?」「小さいのは遠くまで飛ぶのに、どうして大きいのは飛ばないの?」「大きいのはくるくるまわるんだね。」というように。出来上がるのに、個人差があるので、なかなか思うようにホールにいけず、部屋で少し飛ばす練習をしたので、ホールで飛ばす楽しみが半減してしまったのではないか?楽しそうに飛ばしてはいたが・・・製作では、個人差を大切に見ていかなくてはいけないので、保育者としては難しい活動です。*

円盤の作り方は、みんなで遊ぼうのコーナーで紹介しています

ある日の保育室TOP