5歳の長男が通っている保育所のことで、相談です。

この保育所は生き生き保育(自由保育)をしています。
のびのび育てるという、保育所の方針はすばらしいと思うのですが、保育参観や所長先生の話には疑問を感じることがいっぱいです。この保育所は、一斉保育の時間は一切なく4時まで、子どもたちはずっと好きなことをしてすごします。朝のあいさつもなければ、給食の始まり終わりもそれぞれです。
また、遊具はいっさいなく、折り紙は色が目に強いということで禁止、歌は自然の音ではないので歌わない、粘土は山から勝手に赤土をとってきてしているといった具合。先生に質問しても聞く耳持たずで所の方針を押し通されます。

先生はここの保育所の子どもは目の色が違う、生き生きしているとおっしゃいますが、参観に行くと、自分で遊びをさがせずにボーっとしている子がいっぱいです。おしいれにかくれて、暗闇でほんを読んでいる子もいます。パンツもはかずに砂遊びをしている子がいてもほったらかし。生き生き保育に疑問を感じます。もちろん、生きる力のある子どもにとっては良いことだと思います。しかし、3歳4歳の子ど もにとってなんの援助もなく遊びを見つけるのは、とても酷だと思うのですが。町内には幼稚園はなく、町立のこの方針の保育所しかありません。まだ下に2人子どももおり、心配なのですが。最近はこのようなところが多いのでしょうか。

幼稚園の保育形態を大きく分けると、「自由保育」と「一斉保育」に分けられるかと思います。

私の勤めていた園も、娘達が通っている園も「一斉保育」を行っている園です。私が教育実習の時に見学した園の中に「自由保育」をされている幼稚園がありました。

おっしゃるように、生きる力のある子どもにとっては良いことだと私も思います。個性を伸ばす・自主的に活動するという点でも「自由保育」が上手に計画されていればとても良い保育方法だと思います。ただ、自分で興味のあることを探せない子、引っ込み思案な子などには「自分の居場所」というものが確保できずに不安を持ってしまうことは確かですね。私も実習の時にそんな子供を何人も見ました。2学期になっていましたが、何もできずにぼーーーっとしてしまう子がいました。興味をもって色々なことに取り組んでいる子でも、保育者の関わりなどによっては「同じ事ばかりをし続けてしまう」といったこともあるように思いました。

といって「自由保育」よりも「一斉保育」のほうがいいというわけではなく、そのあたりは園のやり方にもよりますし一長一短だと思います。

「一斉保育」の場合は色々なことを経験できるのでいい面もあると思いますが、一人の子がひとつのことを掘り下げていくといったことはなかなかできませんし・・・

ただ学校と違って「遊びの中からの学び」という点で保育の中でそれぞれの子供の個性を伸ばすように仕向けていったりすることは十分できるような気がします。歌を歌わないとか折り紙を使わないとか・・・そういった園の話は今まで聞いたことがないのでよく分かりませんが、保育の形態については親に選ぶ権利がゆだねられていると思います。もちろん町内に幼稚園がなくてその保育所しかないとなると難しいですが。

今現在、園でのお子さんの様子はいかがですか?
お母様の心配される環境でも楽しく伸び伸びとされているのでしたら、特に問題はないとは思いますが、ご心配であればどうにか通えるようなところを探してみられては?とも思います。
ある程度保育方針に賛同できての事でないと、これからも不安が色々と出てくると思いますので。
自由保育・一斉保育(設定保育)について書かれてあるHPです。ご覧になっては?と思います。

<http://www.nozomi.ac.jp/erabi.html>