なぜ、子ども一人一人をとらえることが大事なのですか?
また、子どもの遊びを指導する時に必要なことは何ですか?

ひとつのクラスを作っているのは、一人ひとりの子供たちです。その誰が欠けてもそのクラスの意味を成さなくなってしまうといってもいいでしょう。30人のクラスだとすると、本当に十人十色ならぬ、三十人三十色です。

小学生、もっと大人になると、周りと一緒でなきゃ・・・という感覚が身に付いてきますよね。いい意味でも悪い意味でも・・・でもこのころの子供たちは本当に個性的なんです。おとなしい子もいれば、騒ぐ子もいる、はずかしがりやの子もいれば、めだちたがりやの子もいる、沢山お友達がいるこもいれば、なかなかお友達ができないこもいる・・・ひとつのクラスをクラスとしてまとめていくのは1年間の担任の課題ですが、その中でも、一人ひとりを見つめてその子に合った対応をしていくことが基礎となっているんです。
一人ひとりが不安定で、園生活を楽しめていなかったとしたら、クラスだってまとまっていかないと思います。各家庭からお預かりしている大切な子供たちです。できるだけ一人ひとりを見つめていけたら・・・と思い保育してきましたが・・・

子どもの遊びを指導する時に必要なことは子供たちを引っ張っていきながらも、子供の世界や、自主性を妨げないことでしょうか?あとは自分自身も楽しむということですね。その場面によって、自分を置く場所を変えることも必要ですね。

遊びを共有する年齢によっても、性質的なことによっても違ってくるでしょう。

なかなか遊びが発展しないようなときは、保育者が先頭に立って、遊びを提案したりすることも大切ですし、思いきり保育者が楽しんで遊んでいることが子供の楽しみにつながることもありますよね。

逆に5歳児などは、かえって子供の後に付いていき、遊びの一員という立場をとる事も大事ですね。5歳児ぐらいになると、自分たちでルールを決めたりして遊ぶのが上手です。
初めての遊びなどは、「こんな遊びもあるんだけどやってみない?」という感じで保育者から誘ってみるのもいいですね。