ごろいか

 のっけから掟破りなんですが、このいかはするめのように完璧な乾物ではありません。でも一夜干しよりは乾いていて、冷蔵庫保存で2週間以上経っていますが元気です。出張で札幌に行ったとき、連れていっていただいたススキノのお鮨やさんにいただきました。長さは足までいれると30cmぐらい、幅は10cmぐらいです。

 ごろいかの「ごろ」とは北海道の言葉で内臓のこと。そうなんです、このいか、内蔵と一緒に干物になっているんです。見にくいかも知れませんが、上の写真はいかの断面図。真中が黒いでしょう? それがごろです。いかは小樽で獲れたものですが、加工が非常に難しくて富山の業者さんが一手に引き受けているのだとか。

 ごろにこくがあって、とろーっとしていて、ちょっと個性の強いチーズに似た感じ。味が非常に強いので、好き嫌いはわかれるでしょうね。私はこういうくせのある食べ物は大得意。強いお酒のお供にぴったりです。ふだんは一人でお酒は飲まないんですが、ごろいかが食べたいばかりに紹興酒をちびりちびりなめたりして(笑)。
 それにしても、内臓を腐らせることなくいかを干すってどうやればいいんでしょう? 燻製? 冷凍? うーん、わからん。近いうちに、ごろいかの謎をとき、かつ追加品をゲットするために、富山に足を伸ばそうかと画策しているところです。

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 ごろいかについては、何人かの方から情報をいただきました。北陸の方ではやはりポピュラーないかなのだそうです(byJ.Mさん)。また、東京・渋谷・道玄坂のカウンタバーにごろいかが置いてあったとのこと(byK.Uさん)。今度一緒に行きましょう!

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