ブラックタピオカ

 乾物和洋中ファンの皆さま、お待たせいたしました。長らく放置されたコーナーでありましたが、徐々に復活していきたいと思っております。リハビリ第一弾は、ブラックタピオカです。黒胡椒ではありません(笑)。

 デニーズのドリンクメニューに、タピオカミルクティーというものがありました(今もあるのか?) 黒いタピオカ入りのアイスミルクティーを極太のストローでタピオカを吸い上げつつ飲むというイベント性の高いこの飲み物は、もともとは台湾で生まれたものだそうです。ぜひ現地で飲んでみたいものだと思う一方で、これは黒いタピオカさえあれば、うちでも作れると常々思っておりました。

 そんなおり、紀伊国屋だったか明治屋だったか、前を通れば立ち寄らずにいられない高級食材スーパーマーケットで黒いタピオカを発見! いつかわが家でと思い、衝動買いしたのでありました。

 タピオカはキャッサバという芋のような果物のデンプンを粉にしてかためたものです。ブラックタピオカはそれをカラメルで色をつけています。ゆでると半透明になり、グミのようなフニュフニュの触感が生まれます。東南アジアで、ココナツミルクとコンビでデザートとして登場することが多いです。

 紅茶もある。ミルクもある。タピオカも手に入った。しかし、自家製タピオカミルクティーの行く手は依然として阻まれていました。そう、それは極太ストローの問題でした。ブラックタピオカはゆでると直径7〜8mmの大きさになります。一般的なストローの直径は5mm前後で、どうにも吸い上げることができません。極太ストローを求めて、コンビニやスーパーをさまよう日々が続きました。でも、ありませんでした。まあ、あんな特殊なストローを常備するほど、流通業界がもの好きじゃないのは半分わかっていたことではありましたがね(笑)。

 そんなある日、ガスコンロの前に立っていた私の前に、あるものが目に入ってきました。捨てようかどうしようか迷っていた料理用温度計のプラスチックケースです。それは両端にゴム製キャップをかぶせてあるだけの筒で、熱で曲がってしまって温度計自体は入らなくなってしまっていたのです。内径を計ってみると8.5mm。行ける! これしかない! ということで、いきなり急須の口を洗うブラシでゴシゴシこするとともに、タピオカをゆでるお湯を沸かし始めたのでした。

 パチパチ、自家製タピオカミルクティーの完成です! なりゆき極太ストローもうまく作用して、無事タピオカをチューチューすることができました。そのビジュアルがすごくおもしろいのですが、残念ながらストローをくわえつつシャッターを押すことはできませんでした(笑)。甘みをティースプーンいっぱいのハチミツだけに抑えたので、なんだかうす甘なお味に。今まで飲んでいたものには相当お砂糖が入っていたんだわ、ということもついでに判明してしまいました。

 ゆでたブラックタピオカがまだまだあるので、明日はタピオカプリンでも作ってみます。

ちょっとみづらいけど完成形!

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