ウイーン革命

 ほしい、ほしいと思いながら、ノートPCの分割払いが終わるまではがまんしよう(笑)と思っていたフードプロセッサを、やっと手に入れました。私の買ったのはクイジナートという米国ブランド品(製造は中国みたいですが)。最初は百貨店でしか買えないと思っていたのですが、楽天市場の中に厨房用品のショップがあって、定価38,000円のところ10,000円引きで買えました。インターネットさまさま。誠によい時代になりました。
 
 いやー、早く買えばよかったですよ。まあ便利。到着したその日の昼食から使い始めて、ほぼ毎日のように活用しています。なんせ混ぜる、こねる、切る、ピューレーにするといった作業があっちゅう間なんですから。
 
 たとえば、いわしのつみれ。今までいわしの身をすりこぎでつぶすのが大変そうで作ったことなかったんですが、フードプロセッサならおろした身と卵などのつなぎと調味料を一度に入れて、30秒もウイーンすればタネのできあがり。あとは丸めてゆでるなり、揚げるなりすれば「完成です!」なのです。新鮮なすり身で作ったつみれは、美味ですよお。
 
 パン生地をこねることもできるので、それを試したくてピザを生地から作りました。ピザソースも作り、トッピングも用意して、醗酵時間30分を含めて台所に立ってから食べるまで1時間15分。画期的。しかも、味は宅配ピザに勝るとも劣らない、と自画自賛しておきましょう(笑)。
 
 お米を先にくだいてしまえば、おかゆが炊けるまで15分。野菜の千切りが5秒、10秒でできるので、ナムルやキンピラを作るのも楽々。なめらかに混ぜるのも得意なので、とろろやお好み焼きの生地やドレッシングもきれいに作れます。
 
 何が一番いいかといいますとですね、疲れないのですよ。千切りとかみじん切りとかいうのは結構労力を使う作業ですが、そこを省略できるので体力が温存できるのです。また早くできるから、そこから“ついでにもう一品作っちゃおうか”という意欲が生まれ、結果的に単位時間に生産できる料理の数が増えるというわけなのです。
 
 フードプロセッサを使い始めて思ったことは、料理の中で切る、混ぜるという作業がいかに多いかということです。たいていの料理のどこかのパートをこいつに任せることができるというのは、まったくもって大発見でした。
 
 しかし、当然使う上で気をつけていなければいけないこともあります。それは適当なところで切り上げないと、すべてのものはピューレー化してしまうということです(笑)。エビ餃子を作ろうとしたときのこと。エビを粗みじんにするつもりでウイーンしたんですが、ちょっと止めるタイミングをはずしてしまって、ふたを開けたら見事なペーストになってました(笑)。まあ、大勢に影響はないのでそのまま使いましたがね。

 今、私の頭の中は、“世界が100人の村だったら”ならぬ“○○をフードプロセッサで作ったら”で飽和状態。候補料理は数限りなくあり、今日も今日とて実験は続くのであります。 

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