他人事ながら、妙に気になること
「踊る! さんま御殿」のテーマみたいなタイトルですが、このごろどうも気になることがあるんですよ。Panasonicのデジタルムービーカメラで、入学式需要をにらんだコマーシャルが頻繁に流れていますよね。あのコマーシャルのBGMに使われているのが、シャリーンの「愛はかげろうのように」(I've
never been to me)なんですけど、いつも「いいのかなあ、この曲で」と思ってしまうんですよね。
確かにメロディーはきれいだし、有名な曲だし、歌っているのは小柳ゆきだし、私も大好きなんですけど、歌の中身がね。あれは、今まで人生を奔放に生きてきた女が、それをふりかえって後悔している歌なんですよね。だからランドセル背負ったピカピカの小学生たちの姿にかぶさるのはちょっと無理があるよなあと思うんです。
使われているところの歌詞自体は、「ジョージアにも行った。カリフォルニアにも行った、逃げられるところならどこへでも。牧師と仲良くなって・・・」でどうということはないんですが、そのあとすぐに続くのが「青空の下でエッチをしたこともある」なんですよ。
制作者もさすがにそこを使うのははばかられて切ったんでしょう。でも、知っている人は知ってるもんね。あのコマーシャルが流れるたび、小柳ゆきがweで切ったあとを引き継いで、つい「made
love in the sun」と歌ってしまうのでした(笑)。
同様に、車のコマーシャルの中にセリーヌ・ディオンの「オール・バイ・マイセルフ」(All
by myself)を使っているものがあるんですが、あれもメロディーはきれいだけど、「一人きりだと、みんな一人でしなくちゃいけない。そんなのやだー」っていう歌なんですよね。楽しいカーライフを提案したいでしょうに、こんな歌でOKなのか? 洋楽を使うのはいいけれど、もう少し歌詞の意味に気を配った方がいいんじゃないかなあと、他人事ながら思うのであります。