銀幕に復帰!

 訪問着の制作が遅れに遅れていたので、昨年の11月ごろからずっと映画断ちをしていました。ようやくラマダンが明けて(笑)、銀幕に復帰! 記念すべきその第一作は(またこのフレーズだ)「イノセンス」にしました。なんか幻想的な世界にどっぷりと浸りたかったんです。押井守監督作品のアニメながら実写的に緻密で、いい感じに荒廃した未来都市の空気感は、「劇場版 機動警察パトレイバー」時代からずっと好きです。
 
 ストーリーは正直いって追いきれなかった部分がありました。あらかじめ原作かテレビシリーズの攻殻機動隊に触れていないと難しいかもしれません(私も今フォローしてます)。客席に一組の老夫婦がいて、あのお年で「イノセンス」を見るとはハイカラな、と思っていたんですが、上映中さんざんビニールをゴソゴソしたあげく、途中で帰ってしまわれました(笑)。何の予備知識もなく見たら、きついでしょう、やっぱり。でもまあ、大雑把にいえば「ブレードランナー」みたいなスジです。舞台設定そのものも含めてね。
 
 画面はあいかわらず美しゅうございました。今回はかなりビジュアル的にアジアを意識していて、色彩も満艦飾。より耽美的な仕上がりになっていました。アニメってたいてい背景は付け足しって感じなんですけど、押井作品は登場人物がいない画面が絵になります。現実と仮想の境界線があいまいになって、ああ、あの中に存在してみたい、と思わせてくれるんですよねえ。Matrixよりよほど臨場感がある。ただ、私は押井作品に出てくる強くてナイスバディな女性キャラが好きなんですが、今回は女性キャラから性的な成熟度があえて排除されていて、それがちょっと残念でした。官能的なプロポーション、カムバーック!
 
 テーマソングの「Follow me」も印象的でした。さっそくiモードでダウンロードして着メロに設定。・・・もう1回観たいな。そうしたらもう少しストーリーが理解できるかもしれないし。

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