はじめに

 紅千代日記から書評の部分を分離独立させることにしました。ホームページのタイトルの割には本の話が少ないですもんね(笑)。読んだものが全部紹介するに値する本とは限らない、という問題をどうしようかとずっと思っていたのですが、もうそれも素直に書くことにしました。いいも悪いも一読者の意見、と思っていただければ。

 大きな書店に行っていつも思うのは、世の中に私の読んでいない本がまだこれだけあるのか、ということです。死ぬまでに読める本に限りがあることを考えると、一分一秒を惜しんで読書しなきゃ、と思います。あるとき、テレビで作家の馳星周氏が「本だけ読んでいればいいという仕事があればいいのに」といっていたのですが、あっ、私と同じことを考えている人がいると思いました。しかし、人間、料理も作らなきゃいけないし、体も動かさなきゃいけなくて(笑)。

 取り上げる本に関して、バランスを取るつもりはありません。すべては読みたかったから読んだ本。その意味ではむちゃくちゃ偏っていて、読む方によってはこんなのつまんないよ、ということになるかもしれませんが、それはもう、吉田育代とは読書傾向が合わないのだということで、ご寛容くださいますれば幸いでございます。

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