2度目のTOEIC

 1月25日、2度目のTOEICを受験してきました。白状しますと、今回はTOEICのための勉強をぜっんぜんしませんでした。仕事と睡眠以外の時間を日本刺繍に捧げているので、その時間がとれなかったのであります。いい成績を取った中間試験の後の期末試験はなめてかかるという学生時代の癖がそのまま顔を出してしまったこともあります。

 しかし、英語とごぶさたになってしまったかというとそうでもなくて、刺繍をするときはずっと洋画ビデオを流していました。顔を上げると刺繍ができないので、耳だけで見るんです(笑)。気になったセリフのときだけ、ちらっと画面を見てシーンを確認するんですよ。じゃあ、ビデオじゃなくてラジオでいいじゃないかという話ですが、やっぱり画像はないよりあった方がいいんです。

 それと今年に入って、U.S.に一人メル友の女性ができて、英語でメールを書いています。彼女がすごく筆まめな人で、書いて送ったと思ったらすぐさま返事がかえってくるので、かなり必死で受け答えしています。

 といった状態の日々を過ごし、まったくの平常心のまま2度目の受験を迎えてしまいました。今回の会場は明治大学リバティタワー。うちからドア・ツー・ドアで20分でついてしまう近さなので、ますます緊張が遠のいてしまったのでありました。

 試験は午後1時からなんですが、12時20分までに教室に入ることになっているので、微妙に時間があるんですよね。その間ぜんぜん開かなかった問題集を付け焼刃でやるのも何なので、持っていった英語の短編小説集を読んで過ごしました。偶然開いたページのストーリーがなかなか引き込まれるイントロだったので、だんだん、試験を受けるよりこのまま小説を読んでいたいような気分になってしまいました(笑)。1回目の緊張感とはえらい違い。なんでも慣れてしまうものですねえ。

 さて、テストです。まずはヒアリング。写真問題はいいんですよ。これは簡単。でも、質問に対する答えを選ぶ問題や、短い会話に関する問題になってくると、やっぱり意識が一瞬遠のくときがあるんですよね。聞き取れないというよりは耳が聞いていない。まあ、この2ヶ月、集中して聞く練習ををしていないから当然なんですけどね。

 ヒアリングが終わった後、すぐにリーディングパートに向かうべきところを、答えがあやふやなヒヤリング問題を何とかしたくて、ついつい戻ってしまいました。かすかな記憶に頼って答えを確定させたんですけど、そのおかげでリーディングパートの解答時間がすっかり削られてしまうことに。文法問題は、答えがひとめでわかる問題とまったくわからない問題の二極分化でしたねえ。後者にぶつかると、一文を節ごとに分解して吟味したりしてどうしても時間がかかります。最後まで来たときにはもう、残り30分を切っていました。そんな時間に、試験官が私のところへ。そして、なにか書かれたポストイットを私に示すんですよ。なになに? 「受験票に書いた名前が枠からはみだしていて、Certificate Paperに印刷されない部分ができますが、よろしいでしょうか」 いいですよ、そんなの! 私は罫線にとらわれない性格なんです! すばやく3回うなづいて試験問題に戻ったんですけど、長文読解はできるだけ読まない作戦でガシガシ進んだにも関わらず、最後まで行くのがやっと。見返す時間は取れませんでした。うーん、退行してるぞ。

 せっかく英語頭になったので、試験のあと、スターバックスにU.S.のメル友にメールを書きに行きました。受験シーズンと大学の試験シーズンが重なっているとあって、そこはもう満席の図書館状態。まあまあ、こういう風景に遭遇するとは。それでもひるまずに自分の席を確保。おもむろにパソコンを出し、学生たちに混じって英文を作成したのでありました。

 もう少し日本刺繍をがんばらなくちゃいけないんですけど、TOEICもこの半年でなんとか形になるところまで持っていきたいと思っておりマス。 

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