遊職接近 一衣舎青森工房




         桜前線が津軽を駆け巡る頃、青森に工房が完成しました。友人の設計による瀟洒な建物です。

遊職接近とは、仕事というものを何処まで楽しくできるかという意味合いです。
青森は四季の移り変わりがはっきりした自然の豊かな所です。工房の窓からは残雪の八甲田連峰を望み徒歩3分で海があり、温泉も近くに数多く点在しています。 なかでも八甲田山中にある酸ケ湯温泉の千人風呂は最高です。
県内には他にも100か所以上の温泉があるそうで、地元の人達は銭湯代わりに利用すると
いいます。 また函館にも、船、列車ともに所要時間2時間と 立地条件も良好です。
なぜか青森の宣伝になってしまいましたが、この工房は中長期に滞在できる工房として、また地元の人達の仕事場に利用します。
自由に行って滞在する。仕事をし 人と交流し、技術の交換をし、そして遊びがあります。
なによりも東京と青森の週末の過ごし方の差に大変興味があります。

着物の仕立ては その仕事の内容が年々難しくなるように思います。着物の持つ背景が大分変化しているように感じられ、日々その対応に苦慮しています。
指先の仕事というものは、精神状態や、体調の良し悪しにより即作品に影響します。

私はつねに 仕事は楽しく 余裕をもって 丁寧に を心掛け 指導しています。
この工房も、その考えの一環として自由に利用し、より良い仕事に結びつけば幸いと思っています
とかく仕事という物は、時間や場所に拘束されるものですが、最近は時代の流れか、リゾートオフィスやサテライトオフィス等の話題をよく聞きます。私共の技術もまた、場所の拘束をうけないというのはとても幸せなことであります。物流や情報機器の発達のお陰と感謝しています。この好条件を充分に享受し最高の仕事ができればと期待しています。また今後も引き続き、技術の向上の為の方法や手段を楽しみながら考えていきたいと思います。

(株)一衣舎 一級和裁技能士 木村幸夫


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