監督 ジム・シェリダン
脚本 テリー・ジョージ
出演

ダニエル・ディ・ルイス
エイミー・ワトソン
ブライアン・コックス
ジェラード・マクソレー
ケン・ストット
エレノア・メサベン

ベルリン国際映画祭・監督賞受賞






北アイルランド和平協定を背景にテロ活動を激化させていくIRAの内部分裂と、
元IRAのメンバーで14年の刑期を終えボクサーに再起をかける主人公ダニーの
元恋人やIRAの仲間達との心の葛藤をシリアスに描いた作品。
宗教を基盤に持たぬ国で育った我々に、宗教的な争いが
いかに根深く恐ろしいものなのか、本当の意味で理解出来るのかは難しいところかもしれない。
しかし、彼自身国籍がアイルランドというディ-ルイスの寡黙でストイックな演技は
ストーリーに重みを与え、ボクシングの交流試合で、プロテスタントと カトリックの間に争いが
起こりかけたとき「ダニー・ボーイ」の合唱で観客の心が一つになるシーンは胸が熱くなる程感動的である。