監督 スティーブン・フリアーズ
脚本 ハニフ・クレイシ
出演 ダニエル・ディ=ルイス
ゴードン・ウォーネック
サィード・ジャーフリィー
ロジャーン・セス
全米映画批評家協会賞脚本賞
英イブニング・スタンダード賞作品賞
NY映画批評家脚本賞助演男優賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー助演男優賞
アカデミー脚本賞候補
「マイ・ビューティフル・ランドレット」はTV映画として16mmフィルムで撮影された作品で、エジンバラ映画祭に出品して大絶賛され、その後、劇場公開され大ヒットしたダニエル・ディ=ルイスの出世作である。ストーリーはパキスタン人のオマールが伯父にコインランドリーを任されるが、あまりにも汚い店なのでちんぴらや浮浪者のたまり場になっている。しかし、ダニエル・ディ=ルイス演じる幼なじみのジョニーに偶然出会い、彼と力を合わせてその店を見違えほど綺麗にする。一生懸命働くジョニーをみて、昔の仲間はパキスタン人の手先になったとなじるが、オマール親子を昔裏切った事のあるジョニーは、そんな過去を消してしまいたいんだとオマールに告げる。綺麗になったコインランドリーは盛況だったが、オマールの親戚でジョニーや仲間達をねぐらから押い出したサリムの車を仲間が壊し、サリムにまで乱暴するのを見かねて、ジョニーは止めに入る。殴られても仲間に手を出さないジョニーはなぐられ血だらけになる。そこへオマールが帰って来るがジョニーは「俺はもうおりる」といい店を出ていこうとする・・。

彼らがかつて恋人同士だったのを、オマールの従姉妹の目の前でジョニーの顔に付いた睫毛をオマールがとってやるシーンや、道ばたの暗闇にジョニーがそっとオマールを誘い込んでキスするシーンで、さりげなくて見せていて上手い。車の中のキスシーンもランドリーの奥で裸で抱き合うシーンも自然で違和感がない。ダニエル・ディ=ルイスの語らずともわからせるうまさゆえだとおもう。
ディ=ルイスのパンキーなジーンズ姿もなかなかさまになっている。