TAKE ONE


第6試合/フェザー級5回戦/3分5ラウンド          ※画像をクリックすると拡大できます
鈴木 敦 5R JUDGE
3-0
真鍋 英治 ×
日本/尚武会 日本/市原ジム

気のないパンチ

 第6試合はフェザー級2位の鈴木選手と4位の真鍋選手とのランキング戦。
 両者共に結果は勿論、いい内容の試合をしたい所。
 それぞれ自分を鼓舞するように入場してくる両者からは、 場慣れした雰囲気を感じる。


 <Round.1>

気のないキック

 両者共に力みが全く感じられない。
 というより、何だか 流し過ぎ とも思えるほど 技に力が入っていない。
 気の無いパンチと気の無いキックを交換しながら時間が流れていく。。。
 特に鈴木選手は相手を格下扱いして手を抜いているようにすら見受けられる。


 <Round.2>

その気になればシナるんです

 先ほどのラウンド終盤からようやくエンジンのかかってきた双方。
 鈴木選手のムチのようにしなるローキックが出始め、真鍋選手の両足が揃い始める。
 なんだ、ヤレばできる じゃん(⌒▽⌒)
 これに気をよくして油断した、鈴木選手は真鍋選手の 右ハイ キックでガードを崩され、その隙に右ストレートを叩き込まれる(^_^;)


 <Round.3>

油断大敵!

 鈴木選手の切れ味鋭いローや前蹴りに中々自分のペースを掴めない真鍋選手は、 首相撲で間合いを潰して打開を計る。
 この真鍋選手の 首相撲からの肘 が ガスガス決まり、案外いい感じ。
 しかしそうなったらなったで、鈴木選手のパンチの回転力が急激に上がり、 ポイントを奪い返す。
 やっぱり まだ手を抜いていた のね、、、(^_^;)


 <Round.4>

4R、右ストレート炸裂!

 首相撲からの肘で逆転を狙う真鍋選手だが、鈴木選手のスポードに追いつけない。
 そして中間距離から鈴木選手が放った 右ストレートで ロープ際まで吹っ飛ばされる! w(゜o゜)w
 フラつきながらも辛うじて持ちこたえる真鍋選手は何とかこのラウンドをしのぎ切る。


 <Round.5>
 かなりのダメージを追った真鍋選手だが、諦めずに前へ出る。
 無理をしない鈴木選手は上手く相手をいなしながら機を伺う。

5R、鈴木選手の右フックに

 そして両者のパンチが左フックが交錯し、次の瞬間!
 続いて出した両者の右フック、一瞬早く鈴木選手の グローブが相手の顎を捉え、その直後にリング上で這いつくばる真鍋選手の姿 があった――――。
 誰もがこのまま試合終了と思ったが、それでも真鍋選手は立ち上がる!
 セコンドも止めてあげた方がいいんじゃ。。。
 しかし残り30秒の締め括りを、殆ど意識の飛んでいる真鍋選手は、 何度も何度も鈴木選手のパンチを貰いつつも本能でひたすら前へ突き進み、 そして試合終了のゴングが鳴り終わるまで再びリングに崩れる事は無かった。


 49−46、50−45、49−46
 それがこの試合の判定の結果である。

真鍋選手、撃沈

 真鍋選手は2Rの1ポイントしか取れず、実力の差を見せ付けられた形になった。
 しかし、意識朦朧となった状態でも最後まで諦めずに前へ向かおうとする姿勢には 驚かされました(^_^)

 そして鈴木選手。
 やればできるんだから、最初っから本気でやって下さいよ(笑)
 パンチ・キック、ともに切れ味バツグンの鈴木選手、 あとは 油断癖 を無くすことだけです(⌒▽⌒)


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