BULLET


 第9試合 / バンタム級ランキング戦 / サドンデスマッチ   ※ 画像をクリックすると拡大できます
- YUTAKA vs 笠原大介 -
日本 / 月心会 日本 / GENESIS

撫で肩と言わないで

 先にリングアナからコールを受けたのは全日本バンタム級6位の笠原。    しかしテーマ曲が流れてきても、中々姿を現さない。    いざ登場してもリングインする前に長々と祈りを捧げ、右手で十字を切る。    彼は クリスチャン なのか?    更にロープを跨ぐのにも時間をかけ、リングに上がった後も右手でガッツポーズ×四方、 そしておまけにもう一つとばかりに、赤コーナーへとキビスを返す。    どうやら 儀式に時間をかけている事と 宗教とは無関係のようだ(´ω`)

童顔と呼ばないで


 続いて同級2位のYUTAKAが登場。   胴衣に身を纏い、颯爽とリングイン。    王者・安川から初回に2度のダウンを奪ったこの男の背中、 格闘家は実力があればパフォーマンスは不要 と言わんばかりだ( ̄ω ̄)


<Round.1>
 ローやジャブで互いの力量を測り合う両者。

サウスポーもできるんです

 YUTAKAは空手家らしい華麗な足技を披露しつつ、すり足で動くのが印象的。

ぽこっ

 サウスポースタイルの笠原も、左のミドルや膝を中心に試合を組み立てていく。

 バンタム級の中でも一際小柄なYUTAKAだが、 笠原よりも技のキレで一回り上回っているように見受けられる。

<Round.2>

アイーン

 1Rではサウスポースタイルに終始していた笠原は、このラウンドからオーソドックスに スイッチ、リーチの差を活かして距離を取りつつ、ローを叩き込んでいく。    身長では笠原が 173cm に対して、 YUTAKAが160cm
 むやみに打ち合う必要は無いという笠原陣営の戦略か。
 しかしすり足で近づき、ローをカットせずにそのまま受けながらも微動だにしないYUTAKAは、 リーチ差を埋めるために、前へ前へと出て行く。   1Rにも見せたワンツーからの後ろ回し蹴り という空手家ならではのコンビネーションは華麗の一言。
 このラウンドは五分五分の展開に。

肘で挑発、クリっとな♪



<Round.3>
 最終ラウンドのゴングから30秒ほどすると、、YUTAKAが 妙な動き をし始める。
 よく見ると、右肘をクイッ、クイッと振って 笠原を挑発している ようだ。
 この時は後ろに下がる「笠原への挑発と、観客やジャッジへのアピール」なのかと 思っていたけれど、試合後のコメントによると 「スタミナ回復のための時間稼ぎ」 にやっていたフェイク だったそうな(^_^;)

終了間際の飛び道具!

 試合終了間際には、前に出ようとする相手の動きにタイミングを合わせて、胴回し回転蹴りを 決めるYUTAKA、コレを貰ってしまった笠原は尻餅をついてしまうが、これはノーダウン。
 YUTAKAが若干優勢に試合を進めているようにも見えたが、その差は僅か。    ジャッジの採点の結果によってはサドンデスマッチ初の延長戦に入るかもしれない―――


<JUDGEMENT>

笠 「つまらないモノですが」
Y 「こりゃ、ご丁寧に」

 一人目のジャッジの採点は 30-29 でYUTAKA。
 YUTAKAはコーナーで椅子に座りながら両手でガッツポーズをするが、 まだ勝利が確定した訳ではないと、セコンドに たしなめられる(^_^;)
 案の定(?)、二人目のジャッジは 30-30 をつける(笑)
 しかし、最終回の 空肘 と 飛び道具が効いたのか、三人目のジャッジは 30-29 で YUTAKAを支持し、2-0でYUTAKAの判定勝。   判定のアナウンス後にマットにヘタレ込む笠原に、 YUTAKAは自分も正座して、目線を同じ高さに合わせてお辞儀をする。
 試合そのものは僅差であったが、最後まで礼を忘れぬYUTAKAに、 筆者も軍配を上げたい ( ̄ω ̄)b

YUTAKA 3R JUDGE
2-0
笠原 大介 ×
日本 / 月心会 日本 / GENESIS

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