KICK MIND


  第4試合 / スーパーフェザー級 / 3分 3R         ※ 画像をクリックすると拡大できます
- デンジャー高山 vs 上杉 武信 -
日本 / Team-1 日本 / 藤原ジム

リングサイドカメラも稼動

 3回戦最後の試合はデンジャー高山 vs 上杉武信。

 実はこの試合、一部で今日の 裏セミファイナル と囁かれていた。    その理由は単にメインイベント「小林 - 金沢」戦の 代理戦争(藤原ジム vs Team-1) であるからというだけではない。

 彼らの戦績を見てもらえればわかる通り、

ボクが噂のデンジャーです
デンジャー高山 11戦 1勝 (8敗2分)
上杉武信  7戦 1勝 (3敗3分)
これは壮絶な 2勝目争奪戦 なのである(≧▽≦)

 そしてこの試合がいかに注目されているかは、会場を見渡せばすぐに判明する。    なんと!   3回戦の試合なのに、9割近い入り なのだ!!   これは、小林聡が ムエタイ現役王者をKOした時と同じくらいの集客力 をこのカードが (というよりデンジャー高山が ^_^;) 持っているという事の証明に ホカならない。
 まさしく 「実証なくんば、信用なし」 (by 大山倍達)。
 己の集客力、プロとしての存在感、いやデンジャー高山が全日本キックの リングに上がる理由はここにありと言わんばかりだ(笑)

俺だって勝ちたいンだよ


 よく見ればリングサイドカメラもスタンバイされている。
 これも3回戦の選手としては破格の待遇だ。

 それにしても、本来 戦績だけをみればパっとしない両選手に、ここまで周囲の注目を 集めさせる 商売上手な全日本キック には 敬服するばかり(´ω`) さすがやね
 この辺は選手のリングネームでくらいしかエンターテインメント性を出せない団体には 見習って欲しい所(笑)

いざ、2勝目争奪戦!



<Round.1>
 試合開始とともに上杉が猛然と左ミドルを叩き込んでいく。    デンジャーばかりに注目が集まるが、上杉だって2勝目は喉から手が出る程欲しいハズ。    しかしデンジャーも必死にボディーの連打を叩き込む。   そんな真剣に打ち合う二人、 けれどそんな彼らの姿を見て会場から 笑いが起きる のはナゼでせう?( ̄ω ̄)

デンジャーが先に
ダウンを奪った?!

 そして 開始10秒、デンジャーの 首相撲からの膝を受け、上杉が膝をつく!   なんとデンジャーが先にダウンを奪った?!    レフェリーも左手を高らかに挙げ、デンジャーが先にポイントを稼いだかに見えたが、 膝をついている上杉にデンジャーが右ミドルを放ち、それを受けた上杉は スグに立ち上がったためか、何事も無かったかのように試合は続行される
 ・・・・・・ (・。・)?
 どうやら今のは ノーカウント という事らしい、、、(´Д`;)

 その後も、お互い殆どノーガードでポコポコと殴り合う。    二人とも一生懸命やっているのに、どーしても会場からは 小刻みな笑いが絶えない(^-^;)

 そしてラウンド残り30秒、この試合初のバックハンド ブローをデンジャーが披露する。    金沢譲り(?)のこのバックブローに場内は大喜び(^_^;)
 だがこの直後、場内は 更に大きな衝撃 に駆られる事になる。

伊原キック?! いいえ、
ローリングデンジャーです

 なんとデンジャーが 縦回転しながらカカトを相手に 叩き付けた のだ! Σ(゜ω゜;)
 こ、これはまさか、あの新●本キックの代表が編み出した 伊原キック なのか?!
※ 伊原キック・・・2000年12月3日にタイ・ラジャダムナン スタジアムで伊原会長の愛弟子 小笠原がデンスッキーをKOして初代ラジャダムナンスタジアム Jr.ミドル級王者に輝いた時に、会長がエプロンで披露した伝説の技
 後日知人に聞いた所、これは正式名称ローリング デンジャーというTeam-1公認(?)の必殺技とのこと。    そんな隠し玉まで持っていたのか、、、(^_^;)

デンジャー、最初のダウンは
このアッパーで、、、



<Round.2>
 デンジャーはさり気なくマウスピースを付け忘れ、ゴングが鳴る前にコーナーへ戻る。    芸が細かいなー(笑)   と感心している間に、あっさり右アッパーを貰い ダウンを喫するデンジャー。   それでも懲りずに何かを大技を出そうとするが、 上杉の前蹴りで技の出端を挫かれ、 パンチのラッシュで2度目のダウンを喫するデンジャー。

 その後も上杉のラッシュを受け、人間サンドバッグ と化すデンジャー。   よその団体ならもうとっくにレフェリーストップに なってます(´ω`;)

パンチのラッシュを受け、
ダウンを宣告されるデンジャー


 そんなヨロヨロの状態になっても、誰もいない所に ローリングデンジャーを繰り出し、明後日の方向にバックブローを放つ(^_^;)

 客席からも「デンジャー立ってろー!」と、 残酷な声援が送られる(笑)


<Round.3>

豪快に空振りするバックブロー

 最終ラウンドに入ってもデンジャーの劣勢は変わらない。    しかし、それでもデンジャーは 右フックからの 左バックハンドブロー という豪快なコンビネーションを出したり、 バックハンドブロー ⇒ ローリングデンジャー という世界で彼一人しかできない連続技(?)を見せたりと、最後まで観客を魅せ続ける。    どれも 相手にヒットしていない んだけどね(爆)

デンジャー踏んじゃった♪

 上杉の見せ場といえば、ローリングデンジャーの技を出してマットに座り込んだデンジャーを 踏みつけようとして、静止に入った 山中レフェリーの裏拳 を喰らってひっくり返ったトコロくらいだろうか(^_^;)


<JUDGEMENT>
 結局ジャッジは3人とも 30−24 で 上杉を支持。

デンジャーさんお疲れ様!

 でもオイシイ所はみ〜んなデンジャーが持ってったからなー(笑)   上杉 選手はちゃんと観客に名前を覚えて貰えただろうか? と要らぬ心配もしてみたり( ̄ω ̄)

 一方のデンジャーは試合後、デンジャー日記「ローリングデンジャーは危険すぎるため(自分が)封印します」 と本邦初公開もそぞろに、早速今後は使用しない事を宣言してしまった。

 え?  もう生で見れないの??
 でも、この試合を生観戦できた1,500人のお客さん、よかったね!
 これが全日本キックからの何よりのお年玉です(⌒ω⌒)

× デンジャー高山 3R JUDGE
0-3
上杉 武信
日本 / Team-1 日本 / 藤原ジム

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