STRIKE BACK!


   第7試合 / ウェルター級 / 5回戦             ※ 画像をクリックすると拡大できます
- 庵谷 鷹志 vs 鷹山 真吾 -
日本 / 伊原ジム 日本 / 尚武会

うっしゃ〜〜〜

 デスロック系の音楽と共に、白い特攻隊の服 を 着た一人のヤンキーが現れた!
 背中に 『泰人上等』 と書かれたこの特攻隊服を 着たこの男、リングに上がる前にナンと右掲載の写真にある通り、 ヤンキーポーズ を取る!(´Д`) 良い子はマネしないでね    丁度そばに座っていた女性もこれには思いっきりヒイてしまい、 臨席の彼の腕にしがみつく(^_^;)
 うーむ、ヤンキー恐るべし(笑)

 続いて流れてきたドラゴンアッシュの曲に、東側席から大きな歓声が沸く。

おっしゃ〜〜〜

 その声援の中、人気者・庵谷が登場。
 颯爽とリングポストの上に登り、会場の期待に応える。

 二人ともインパクトの強い入場をしてきたが、この試合は 『鷹対決』 と言われ、注目を集めていたカード。
 元ライト級王者の鷹山か、昨年ウェルター級タイトルマッチに挑んだ庵谷か。
 そして試合は我々の期待通りの、、、いやそれを期待を遥かに超えた エキサイティング な展開となった―――

いざ、鷹対決!



<Round.1>
 ラウンド開始早々、鷹山の 右フック が庵谷の顔面を捉える。    これは持ちこたえた庵谷だが、その後も鷹山にクリーンヒットを許す苦しいスタート。

試合開始早々の一撃!

 しかし、そんな状況の中、回転の速いパンチからアッパーや肘を織り交ぜながら 反撃できるのが庵谷。
 ここからは両者のパンチが入り乱れる乱打線へと突入。
 乱打線+庵谷鷹志 と言えば、、、
 そう、第1ウンドから出ちゃいました!
 舌ベロベロベー・ノーガード挑発モード!!   ネーミングセンスについては 追求しないで下さい(^_^;)  正式名称(?)求む!

あっかんべー

 そして鷹山のラッシュをしのいだ庵谷は、相手をロープ際に追い込みアワヤの展開を作る。
 一進一退の攻防が続く中、というより 殆ど "防" の 部分が無い んですけど(^_^;)、鷹山が庵谷をポストに追い込みパンチを集める!

反撃開始!

 相手の攻撃を受けながらも舌を出し続ける庵谷だが、いい右フックを何度も貰い、たまらず 反対側のコーナーまで逃げる。
 しかし、追走(笑)する鷹山に追いつかれ、後頭部に 右ストレートを直撃 され、スタンディングダウンを奪われる。

最初のダウンはこの一撃で

 スタートから息もつけない程ヒートアップしっぱなしの試合に一区切りがついたこの瞬間、 場内は 大歓声 に沸く。    カウント終了後、再び火花を散らそうとした二人だが、ここでゴング。
 ホっとしたような溜息が場内から漏れる。


<Round.2>

北沢 「この人からダウン
取ってもいいんですよね?」

 またしてもラウンド開始から打ち合い、、、   いや、鷹山が一方的にパンチを打ち続け 相手をコーナーに追い込む!   しかし、その猛攻に屈せずガードを固めてチャンスを待っていた 庵谷の右フックを皮切りに一気に流れを押し戻す!!
 と、この大歓声の最中、ワン というコールが響いたような気がした。
 庵谷選手は猛攻を受けるもキッチりガードして意識は飛んでいないし、レフェリーは 手を挙げてダウンのコールを宣告した訳でもないし、、、    きっと筆者の聞き間違いだよね♪
 しか〜し!! その約3秒後、「とぅ〜、すりぃ〜、 ふぉぅ〜」 と、なぜか 自信の無さ気な カウントの声がアナウンスされる。   これには両選手とも、、、    いや 北沢レフェリーもビックリ!

左のトリプルが鷹山を襲う!

 困惑した北沢レフェリーは、戸惑いながらもリングサイドの関係者に確認を取り、 そして唖然とする庵谷からカウントを取り始める(−_−;)オヒオヒ
 いや、もっと唖然としたのは観客の方かもしれない。
 結局、何があったかよくわからないまま、試合は再開。
 観客は動揺したまま置き去りにされた格好になったが、両鷹戦士の二人はさすがにプロ。    再び何事も無かったかのように、激しい打ち合いを再開する。
 途中、出血のため鷹山がドクターチェックを受ける。
 続いて庵谷もドクターチェック。
 打ち疲れの見え始めた両選手にとっては、いいハーフタイムと言えるだろう。

不可解なダウンの宣告



<Round.3>
 ここまで来ると殆どお互いに意地の張り合いになる(^_^;)    パンチを打たれたらパンチで、肘を打たれたら肘でと、どちらも一歩も引く様子を見せない。
 そしてラウンド2分過ぎ、両者が至近距離でパンチを交差している時に、 またもや 訳のわからない 所で、ダウンの宣告 がなされる(?ω?)

「レフェリーがピシっとして
いないと、困るんだよねぇ」

 そもそも双方がピンピンしているので、一体どちらがダウンを取られたのかすら 筆者にはわからなかったが、このアクシデントで不運にも被害にあったのはまたしても庵谷選手。
 もう 慣れた のか、文句も言わずに 試合を続ける庵谷だが、さすがに表情が曇る。


<Round.4>
 インターバル中に関係者がエプロンに上がってレフェリーと言葉を交わす。    筆者はその会話を聞き取ることはできなかったが、その内容は想像するに難くない。

目をしばたかせる庵谷選手


 不運続きの庵谷選手を盛り上げようと、東側席から盛大な 「鷹志コール」 が送られるが、西側席からも 「真吾コール」 が沸き起こり、場内一丸となって ミスジャッジを揉み消し ・・・   い、いや試合を盛り立てようとする(´ー`;)
 ここで筆者が気になったのは、庵谷選手がしきりに目をパチパチと瞬かせる姿。    この時は血や汗が目に入った程度と考えていたが、試合後の本人の話では この時すでに著しく視力が低下していて、 相手が殆ど見えていなかった そうな。。。( ̄Д ̄;)

模範解答?!


 ここで問題です。
 アナタは視力の低下のため、相手との距離感が掴めません。    さてどうすればよいでしょう。

 【回答者 庵谷君の答え】
  相手に打たせて距離感を掴みます


 やっぱり出ました、庵谷選手の18番!!   「舌ベロベロベー・ノーガード挑発モード」 (←このネーミング、なんとかしたいんですけどねぇ ^_^;)

しかし余りやり過ぎると ⇒

危ないので ⇒

ほどほどに(^_^;)

 今回の挑発モードでは、舌を出すだけではなく 自ら 突き出した顎をグローブで叩き、何度も打たせる庵谷。     鷹山も手加減せずにパンチを叩き込むが、驚異的なタフネスさ を見せ付ける庵谷を倒すには至らなかった。

最終ラウンドを前に



<Round.5>
 迎えた最終回。   ゴングと共に、鷹戦士達はお互いの 健闘を称えあう かのように熱い抱擁を交わす。
 拳を交えた者同士しかわかり得ないモノが、ソコには確かにあった。    そしてその存在を私たち観客に教えてくれた鷹戦士達よ、ありがとう!    あ、まだ試合は終わってませんよ、念のため(^ω^;)

拍子木が鳴ろうと、もはや
この二人には関係ない

 このラウンドでも顔を突き出して挑発する庵谷、そしてそれを殴りつける高山。
 庵谷の出血がひどくなり止まりそうも無かったが、ドクターの男気(?)で試合は続行。
 そしてゴングが鳴り終わる最後の最後まで、休む事無く戦い続けた二人に、 会場からは最大級の拍手が向けられた。


<JUDGEMENT>
 激闘を繰り広げた鷹戦士達には 敢闘賞 が送られ、 そして採点の結果がアナウンスされた。

勝者を称える庵谷、それを
受け入れ喜びを表す鷹山

 48-42、48-42、49-42
 大差で鷹山選手の勝利。    意味不明のダウンもどうやら全て減点2の対象になってしまったようだ。

 じゃあ、庵谷選手がとった2ポイントはどのラウンドかって?    すみません、あまりにすさまじい試合だったんで、もう筆者の脳みそは完全に オーバーヒートです(爆)

 それくらい凄い試合だったって事ですヨ!(⌒ω⌒)
 あーあ、この試合に立ち会えて幸せ幸せ♪

× 庵谷 鷹志 5R JUDGE
0-3
鷹山 真吾
日本 / 伊原ジム 日本 / 尚武会

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