STRIKE BACK!


 第10試合 / 日本ウェルター級タイトルマッチ / 5回戦    ※ 画像をクリックすると拡大できます
- 米田 克盛 vs 北沢 勝 -
日本 / トーエルジム 日本 / 藤本ジム

せにょ〜ら♪

 スパニッシュな入場曲と共に挑戦者・北沢が登場。
 今日のコスチュームはナンだか ドンタコス っぽいが、背中にはやはり「がぜん」の文字が(笑)

 大声援で迎えられた挑戦者に比べて王者の入場の時の声援は寂しいものがある。
 超合筋の後を継いだ現役チャンプなのに、、、(´ω`;)

 実際、会場中の声援の9割が挑戦者に向けられている 中、米田チャンプは平常心で戦えるのだろうか(?ω?)

ボクがチャンプです


 そういえば、挑戦者・北沢が3人のうら若き乙女達から花束を貰ってたのに、 米田チャンプには誰も花束持っていかなかった なあ、、、  端整な顔立ちをしてるとは思うんだけど

 そんなアウェー(?)で防衛戦を行おうとする米田は、この時点で既に 雰囲気に飲まれていた ように、筆者の目には 映った―――


<Round.1>

1R、冴えるロー

 立ち上がりはお互いにジャブとローを出し合って間合いを計る。    米田は前蹴りやミドルで距離を取り、リーチの長さを活かす戦法を選択したようだが、 北沢も蹴り足を掴んで押し倒すなどして、イニシアチブを取らせない。
 試合は、左ミドルを多用しコンビネーションからのローを決めていく北沢のペースに。


<Round.2>
 北沢はコンビネーションからのボディーやローで積極的に飛ばしていく。

2R、バックからの膝

 米田もローや左フックで応戦していくが、どうしても単発になりがちで印象が悪い。

 北沢は背後に回りこんでからの肘や膝を見せるなど、その姿勢からは 勝利への飽く無き執念 が伝わってくる。
 そんな挑戦者に対し、王者は少しクリーンファイトに徹し過ぎているように思える。

 これも会場の圧倒的な北沢支持の雰囲気が、王者の気持ちを萎縮させているのかもしれない。

3R、あわや場外



<Round.3>
 ラウンド開始20秒、米田の放った左ミドルを引っ掴んだ北沢は左ストレートを叩き込み、 蹴り足を掴んだままロープ際まで追いやり、掴んだ足を頬リ投げたかと思うとすかさず 体勢の崩れている相手に飛び膝蹴りを見舞う。
 両者ともに、あわやリング外へと落ちるかというシーン(右写真)に場内も沸く。
 仕切り直しの後、北沢から拳を合わせにゆき、米田もそれに応じる。
 この光景を見て筆者は、既にこの時点で勝負はついた と思った。

4R、王者の左フックが光る


   ラフファイトを仕掛けているのは北沢。
   拳を合わせに行くのも北沢。
   そして、それに応じてしまっている米田。

 ペースを握っているのは北沢なのに、そのペースに合わせてしまようでは、勝ち目なし。
 ここは多少 汚いと言われても、拳を合わせにきた所にパンチなりローなりを 合わせて突き放すべき、「俺が王者だ」という姿勢を示すべきだったのではないか。
 米田にベルトを死守する気持ちがあるのならそうして欲しかった、、、    筆者はそう思ってます(・ω・)

5R、王者の反撃遅し



<Round.4>
 前半飛ばしたためか、北沢の手数が減る。
 しかしプレッシャーのかけ方が上手いのか、米田の攻めも慎重になり決定打が出ない。


<Round.5>
 米田が首相相撲を制し始める。   北沢も手数は出すが、攻防が雑になる。

新王者誕生!

 そこへ、米田の右ストレート・左フックがクリーンヒット。
 終盤盛り返した王者だが、時既に遅し―――。


<JUDGEMENT>
 ジャッジ大塚、49−48、青・北沢
 ジャッジ稲田、50−50、ドロー
 ジャッジ北沢、50−49、青・北沢


 一人だけ試合中に 居眠り をしていたジャッジがいたようだけれど、無事 新チャンピオン誕生! ヽ(´▽`)ノ オメデトー

せにょり〜た♪

 試合は1〜3Rが北沢ペース、4〜5Rが米田ペース。
 採点としては2・3Rが北沢、5Rが米田といった所。

 敗れた米田もその潜在能力の高さを見せてくれた。 いや、武田幸三を除いた今の 新日本キック・ウェルター級の中では頭一つ抜きん出ているとさえ筆者は思っています。
 足りないものは 勝利への執着心 ただ一つ。
 まだ26歳と若い前王者の今後に期待したい。

 そして 32歳 にして初の栄冠に輝いた 北沢選手。  パンフに記載されていた通りの「愛と涙と感動の オヤジパワー」 をありがとう! ( ̄ω ̄)b

× 米田 克盛 5R JUDGE
0-2
北沢 勝
日本 / トーエルジム 日本 / 藤本ジム

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