Get Forward!


   第7試合 / ウェルター級 / 5回戦            ※ 画像をクリックすると拡大できます
- 米田 克盛 vs デンスッキー・マハーチャイウィラー -
日本 / トーエルジム タイ

ムエタイランカー対決

 1月の初防衛戦では終盤の追い上げ及ばず王座を失ってしまった米田、 僅か2ヶ月足らずで迎えた再起戦の相手は、一昨年に小笠原と新設された ラジャダムナンスタジアムのJr.ミドル級王座を争ったデンスッキー。
 ちなみに小笠原は1Rでデンスッキーを KOしてます(^ω^)

 復活をかける米田に用意されたハードルは決して低くはないが、 現在ラジャ・ウェルター級9位の彼が、ラジャ・Jr.ミドル級4位のデンスッキーを 下せば、ムエタイのベルトを巻くチャンスを自らの手 (足?) で引き寄せる事にもなる。

 そして試合は大方の予想通り、高度な技術戦が繰り広げられた。

前半は通好みの試合模様



<Round.1>
 立ち上がりから米田が押し気味に試合を進める。
 パンチ、ローでデンスッキーをロープ際まで追い込み、 首相撲も米田がコントロール。
 前々月に行われた防衛戦のダメージも感じさせない内容で、 滑り出しは上々のようだ(^ω^)


<Round.2>
 首相撲を積極的に仕掛けてくるデンスッキーに、膝を受けて腰を落とす シーンも見られた米田だが、巧みに相手を回してダメージを最小限に抑える。

試合の流れを変えたこの膝

 中間距離での蹴り合いでは、ミドルの合間に効果的にローを放つ米田に 分があり、センスの高さも垣間見せる。


<Round.3>
 米田ややリードで進んでいたこの試合、その流れがラウンド半ばに一変する。
 首相撲合戦から膝の連打 を叩き込んだデンスッキーが攻勢にまわり、 後退する米田のボディへ 擦りつけるような右のブロー の追撃を見舞っていく。

擦りつけるようなボディブロー

 それでも粘りを見せる米田は、デンスッキーの首相撲合戦を 真っ向から受けて立ち、トーエルセコンド陣恒例 (?)「ひざあ゙ぁっ!」 の掛け声も一段と張りが出る(笑)
 しかし、ラウンド終了間際での首相撲合戦で足を滑らせて倒れこんだ 米田はなかなか起き上がる事ができず、ダメージの深さを露呈してしまう。


<Round.4>
熱い首相撲合戦がこのラウンドでも繰り広げられるが、 米田がロープを背負うシーンが増える。    互角に近い首相撲合戦が続けられるものの、米田の表情はかなり苦しそう。。。

「ひざぁっ!」



<Round.5>
 やはり首相撲合戦でのダメージは深刻だったのか、 最終ラウンドでは組み合わないように努める米田。
 しかし、その心は折れることなく果敢にパンチを集めてゆき、 要所要所で肘や左フックを決める米田に、静かだった会場も一気に盛り上がる。
 デンスッキーも首相撲で攻撃を追加しつつも、 残った力を振り絞ってミドルキックを放つなど、その強固な勝利への意欲を覗かせた。

がっくし



<JUDGEMENT>
 序盤は米田ペースながらも中盤以降はデンスッキーが主導権を握り、 どちらに裁定が下るかは微妙なところだったが、着実にダメージを加算していった デンスッキーが2-0 (48-50,49-49,49-50) で判定をモノにした。


× 米田 克盛 5R JUDGE
0-2
デンスッキー・マハーチャイウィラー
日本 / トーエルジム タイ

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