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   第9試合 / ライト級 / 5回戦            ※ 画像をクリックすると拡大できます
- 石井 宏樹 vs サーイヤン・チューワッタナ -
日本 / 目黒ジム タイ国

今時はタイ人もイケてます

 第9試合に登場する石井は前回の1月大会で、元ムエタイ王者の ムァンファーレッグに自分の持ち味を発揮する前に肘で切られてしまい、 そのフラストレーションは相当なものと思われる。

 対戦相手のサーイヤンについては、戦績(73戦 52勝 18敗 3分 3KO) くらいしか情報が無いのでナンとも言えないが、ここは一つ石井の 華麗な妙技に期待したいところ。


タイ人に負けてらんね

<Round.1>
 立ち上がりはお互いに中間距離での打撃戦を展開。
 中でも石井の 右ローキック が一際目立ち、肉を切り裂く ような乾いた衝撃音 が会場に響くたびに、観客から歓声があがる。   このローでサーイヤンを何度もぐらつかせ、試合は石井ペースで進む。


<Round.2>

初回からローが唸る!

 初回に続き、石井のローが冴える。
 前足・奥足へと何度もいいローが入り、このラウンドで一気に たたみ込めるかとも思われたが、サーイヤンも地道に内股へのローを打ち続け、 そこから左右の回し蹴りを中心に挽回していく。


<Round.3>
 中盤に差し掛かり、石井は今まで温存していたパンチを中心とそた攻撃で 回転を上げる。

2R、意外と多用された
内股へのロー

 途中、回転を上げすぎたためか石井の 腕輪がずり落ちて タイムストップがかかる。
 そういえばこの試合、相手のタイ人も腕輪をつけていないのだから、 キックルールでわざわざ日本人が腕輪を着用しなくてもいいような気も・・・  だって邪魔でしょ?(´ω`)
 それはさておき(笑)、試合再開後も石井のパンチの連打& コンビネーションが冴え、サーイヤンが 自らマウスピースを放り投げる というシーンも見られたため、 石井の攻撃がかなりのダメージを与えたかのように思われたが、 これは単に首相撲にいった際に 石井のグローブがサーイヤンのマウスピースをずり上げただけ に過ぎなかった(^_^;)  でもジャッジの心象は悪そう(笑)

3R、腕輪がズレて一休み



<Round.4>
 先程、ラウンド終了のゴングの後に石井に向かって メンチを切って いたサーイヤン、気合を入れなおしたのか4Rに入ってからは、何故か 別人 のような攻めを見せ始める。
 石井のパンチの連打に怯むことなく膝や肘を入れ、近づいては首相撲、 離れても石井のローをキャッチして倒れ際にも技を追加していく。

蹴り足掴みに苦戦する4R

 もしかしてこのタイ人、前のラウンドで自慢(?)の顔をグローブで 擦られた事で頭にキているかも??(^_^;)
 見違えるような動きを見せたサーイヤンに、石井はやや押され気味となる。


<Round.5>
 最終ラウンドということもあって、両者共に前に出て打ち合い 白熱した試合模様に。
 少し押され気味だった石井も、ここではパンチとローのコンビネーションを 積極的に出してゆき、サーイヤンを何度も後退させる。

左ボディ、そして右ローへと
繋ぐコンビネーションは一級品



<JUDGEMENT>
 3名のジャッジはそれぞれ 50-47、50-49、50-49で石井 を支持。

 筆者の目から試合を振り返ると、1Rと5Rは明確に石井で50-48、 もしくは3Rを石井につけるなら4Rはサーイヤンにつけて49-47といった所。
 
 いずれにしても着実にポイントを稼いで逃げ切れる術を持つ石井、夏頃に予定 されているであろうタイトルマッチに挑む挑戦者にとっては大きな壁となるだろう。

石井 宏樹 5R JUDGE
3-0
サーイヤン・チューワッタナ ×
日本 / 目黒ジム タイ国

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