今時の格闘家はイケてます |
トリプルメインイベントの第1試合には1月に防衛戦をクリアした
バンタム級王者の菊地が登場。
明確なポイントを奪われなかったとはいえ、挑戦者優勢の観は否めない中での
ドロー防衛となっただけに、今日の対戦者である同級3位の新鋭相手に
取りこぼしはできない。
一方の風神は9戦して7勝(4KO)2分と未だ
無敗。
打倒菊地の機運が高まる中、若干19歳のホープがどこまで王者相手に
戦えるか、注目の一戦である。
男は黙って赤手拭 |
<Round.1>
風神の 挨拶代わりの
左ハイキック で試合はスタート。
この派手な滑り出しで早くも場内からは歓声がおきるが、
この後はお互い距離の探り合いに。
<Round.2>
本日のファーストコンタクト |
今日の菊地はスロースタートなのか、2Rになっても流しながら試合を進めて
いるように見える。
そうこうしているウチに、一部の観客は早くも
トイレ休憩 へと流れ始める。
う゛〜ん、、、
どうやら試合は5Rまでかかると踏まれているようだ(^_^;)
<Round.3>
2Rまでは流し気味 |
ようやく菊地のエンジンがかかり始めたのか、
相手のパンチに合わせてのミドルキックが面白いように当たり始める。
リーチの長さを活かしたボディーブローと相まって、
着実にダメージを蓄積させていく。
<Round.4>
このラウンドからは風神がより積極的に前に出てくるようになり、
両者が打ち合うシーンも増えて徐々に試合は盛り上がっていく。
パンチを交わしての ミドルが冴える! |
しかし好感の持てる風神のアグレッシブさも、見方をかえれば
『攻撃が素直過ぎる』
ともとれる。
オールマイティーな菊地から確実にポイントを奪うには、もう少し
引き出しを増やして欲しい所だが、今日でようやく10戦目を迎える19歳には
まだ少し早い要求か。
<Round.5>
巧さの目立つ菊地と、アグレッシブさの感じられる風神。
ここまでの採点の優劣は、微妙なところ。
それ故か、両者の攻防は激しさを増し、一転見応えのある展開に(笑)
前蹴りで相手を吹っ飛ばす 最終ラウンドの王者 |
気力の打ち合いの様相を呈したこの最終ラウンド、終了間際に
王者の意地でパンチ一つ分多く相手に技を当てた菊池が印象に残った形に。
<JUDGEMENT>
3名のジャッジは、共に50-49で菊地を支持。
どのラウンドを菊地につけたかは不明だが、王者の巧さの目立った3Rか、
意地をみせた5Rのいずれかではないかと思われる。
お疲れ模様 |
ともあれ、最近際どい試合の多い菊地。
今日の試合を見ても、どことなくモチベーションを高めきれていない観も
あるだけに 発奮材料
が欲しいところ。
ありきたりかもしれないが、
他団体との交流試合はこういう時にこそ、選手にとってもメリットのあるものとなる
のかもしれない。
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