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   第11試合 / 日本フライ級タイトルマッチ / 5回戦     ※ 画像をクリックすると拡大できます
- 深津 飛成 vs モンチーエシマ -
日本 / 伊原ジム 日本 / 治政館

モンチーダンス♪

 本日のセミファイナル (プログラム上は トリプルメインイベントの第2試合) は、日本フライ級タイトルマッチ!

 王者・深津は新日本キックの中で最軽量級であるのにも拘わらず、 昨年10月に全チャンピオンを一堂に集めた後楽園大会ではメインを務めるなど、 今や 押しも押されぬ団体のエース と言える。

 その深津に挑むのは、目下 無敗 (7戦6勝1分) のモンチーエシマ。

後ろには遺影が・・・

 リーチではエシマに一回り分があるだけに、展開によっては 波乱も予想された・・・


<Round.1>
 両者の右手が軽く合わされ、試合は始まった。
 エシマは長いリーチを活かして左ジャブを当てていくが、そこは深津の 右ローキックの射程範囲。 フライ級とは思えない 強烈な打撃音 が会場中に響き渡る(゜o゜;;) イヤ、ホンと凄い威力でした

フライ級離れしたローの威力

 そのためエシマ陣営は、よりリーチのある前蹴りを多用する作戦を実行。  左ミドルやワンツーを織り交ぜて対抗する。


<Round.2>
 このラウンドの開始からは、深津の差し出すグローブにタッチすることを エシマが拒否。

 これは覚悟を決めた挑戦者の決意の表れか。
 そしてそれを見た王者も軽く頷き、そのまま戦闘体制に入る。

右フック一閃!


 それぞれの 男らしさ が垣間見れたちょっといいシーンに、俄然見る側にも力が入る(*^_^*)

 エシマは力感こそないものの、スピーディーな動きにリーチの優位を加えて 要所要所でクリーンヒットを見せる。
 しかしそれだけでは今の王者には通じなかった。
 深津は右フックでエシマをグラつかせると、すかさず左ミドルをボディに めり込ませる。
 そして動きが鈍くなった所 右フック を叩き込み、この試合最初のダウンを奪う!

押せ押せで2度目のダウン!

 このあまりの完璧な攻撃には、場内からは歓声というよりも溜息にも近い 声が漏れる。
 このダウンの後は完全に深津が主導権を握り、一方的に攻め立て、 接近戦からの右 でダウンを追加。
 エシマがなんとか立ち上がった所で拍子木が鳴り、フィニッシュを決めようと 前に出る深津を前蹴りの連打で押し戻し、このラウンドは挑戦者が気力で 乗り切った形となった。


<Round.3>

右アッパーでダウンを追加

 苦しい状況に追い込まれたエシマは、首相撲と肘で打開を図ろうとする。
 深津の圧倒的優勢にもかかわらず、それでも決して諦めないその姿勢に 北側席(上段)からは エシマコール が起きる。
 それに呼応するように東側席からは 飛成コール が送られ、エール 合戦 の様相も呈するほどに 場内はヒートアップ

 場内の盛り上がりが今大会の最高潮に達した時、エシマのジャブを掻い潜る 深津の 右アッパー がクリーンヒット。   エシマは三度マットに崩れ落ちる。

4度目のダウンで遂にストップ

 それでも立ち上がるエシマだが、最早これまで。
 コーナーに追い込んだ深津が パンチの連打 で試合を決めた。


 挑戦者の粘りもあって今大会の ベストバウト確定 のタイトルマッチとなったこの試合だが、 如何せん王者が強すぎた。   いや、層の厚いと言われるムエタイ軽量級に 挑戦する男にとって、この程度の事は朝飯前なのかもしれない。

何気に敵陣コーナー....(^_^;;)



 ベルトを腰に巻き、各種賞を受け取った後、深津はマイクを 手にした。 そして 「俺の大好きだった コーチが、試合前にタイで交通事故死しちゃいました。  (中略)  試合が終わるまでは 泣かないって決めてたんですけど、やっぱり辛くて涙が出てきました」 と、涙ながらに語り、会場からは拍手と共に 貰い泣き をしてすすり泣く声も・・・

感動(?)のスピーチ

 深津は更に続けた。 「これからはもうこういう涙は見せねぇから さあ、、、  とりあえず 財布は重く、 股間は軽く、一生懸命頑張りたいと思います。   今日はこれから どこか楽しい所に連れてってくれるらしいんで、皆の分まで遊んできま〜す♪」

 この愛と涙と感動の名スピーチに、場内は笑いと惜しみない賞賛の拍手が 送られた(笑)

 それにしても、王子、、、  アナタはホンマもんのプロやねっ( ̄ω ̄)b

深津 飛成 3R 2'59" KO
左フック
モンチーエシマ ×
日本 / 伊原ジム 日本 / 治政館

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