甘辛コラム


vol.7  2001/6/25


=これで解決!腰痛疑惑=


   K-1大阪大会で 途中リタイヤ を余儀なくされたレイ・セフォー。    復帰戦でオランダ・メジロジムの強豪、 レミー・ボンヤスキーに判定負けを喫したとはいえ、心配されていた腰のケガは どうやら順調に回復したみたい(^_^)ヨカッタネ     試合に負けたからよくない?!     できればセフォー復帰を祝してこのコラムを終了したいのですが、 どうやらそうも言っていられないようです。   K-1に生まれた新たなる疑念―――


   2000年8月20日に起きた横浜の悲劇の事を 覚えていますか?
   20世紀最強と称されたピーター・アーツが ぎっくり腰 でシリル・アビディの前に崩れ去ったあの悪夢を。

   それから半年以上たった今尚 腰が癒えていないアーツと較べ、 僅か2ヶ月足らずで復活したセフォー、その余りの差に 『セフォーは バンナが恐くてリタイアした のでは?』 などという、穏やかでない疑念が各所で噴出している。


   そこで、サブタイトル発表〜っ(笑)
   『ぎっくり腰 vs 腰部筋挫傷!』
        おいおい、メインタイトルより目立ってるがな ~\(´ー`;)


   要するにアーツ vs セフォーの 代理戦争 って事デス!(誤)

   まず、ここで言う『ぎっくり腰』の正式名称は 『椎間板ヘルニア』 (当初は背筋挫傷と発表) 「ヘルニア」という呼称でお馴染みだよね?

   重要なのは同じ腰痛でも、 アーツのヘルニアと セフォーの 腰部筋挫傷とは全くの別物 であると言う事。

   ごく簡単に言うと、ヘルニアは背骨の間にある軟骨が 異常をきたしている状態、腰部筋挫傷は言わば腰周りの筋肉の捻挫(ねんざ)。

   上記の説明は多少簡潔に書き過ぎているフシはあるが、 賢明な読者であるアナタはもうピンときているだろう。

   そう、、、  セフォーのかかっていた腰部筋挫傷とは 一種の捻挫 に過ぎないのに対し、アーツのヘルニアは 下半身の神経系統の損壊 という深刻なシロモノなのである。

   ヘルニアが悪化すれば、『種の保存』 という生物にとって 最も重要な使命を果たせなくなる可能性すらあるのだ。
   とはいえ 今年の7月に 二児(双子)のパパとなるアーツ、 逆算すると(←するなよ) 横浜の悲劇から1ヶ月足らずで人類の存続に励んでいたのであるから さすがは暴君である(感服)

   ヘルニアの主な症状は、「腰痛」・「下半身のシビレ」である。
   まして一流のヘビー級キックボクサーの腰への負担は常人には 計り知れないモノがある。
   さらにヘルニアの症状が悪化するにつれて、「足への力が入らなくなる」 「足が上がらなくなる」「動く事すらできなくなる」という状態になる。

   面白い事に (当人には面白くもナンともないんだろうけど ^_^;) 上記の3つの症状は後ろから「アビディ戦で負傷し担架で退場(2000/8/20)」 「アビディ戦で蹴りが殆ど出せない(2000/12/10)」 「ノブ戦でKOするのに4Rも費やした(2001/4/15)」と見事に当てはまる。      日を追うごとにアーツの腰の 具合が良くなっている という事なのだ(^o^)


   ちょっと話がメインタイトルから反れたけれど (サブタイトルからも?) 、要はセフォーの腰痛はそんなに深刻なものではなかったということ。

   イイワケを潔しとしないセフォーの代わりに、 その心情を筆者が代弁して今回のテーマは終了します(^_^)

   「そりゃあ、 捻挫以上の痛みを伴う筋挫傷だから、ドクターストプは仕方がないけど、 2ヶ月もあればボクはノープロブレムさ。 バンナファンには申し訳ないけれど、 まあ東京ドームを楽しみにしててよ( ̄ω ̄)b」     でも福岡の館長推薦枠の内定が、 仙台の敗戦で微妙になっちゃった(~▽~;)     せめてサブタイトルの腰痛対決は直りの早いセフォーの勝ち! ということでよしとしよう(ダメ?)