甘辛コラム


vol.9  2001/8/14


=ラスベガスといふところ=


  近頃めっきりクレームばかりのK−1。
  個人的には無料(ただ)でヘビー級のキックボクシング、しかも空手の大物や テコンドー、カンフー、中国拳法といった他競技の有名所も参戦してくれる オイシイ興行なだけに、地上波からは消えて欲しくは無いと思ってます。

 そんな中8/11(日本時間では8/12)に行われたK-1 ラスベガス大会。
 いやはや、判定基準をめぐって 凄いブーイング が巻き起こっています(^_^;)        これは『判定基準が従来のK-1のモノとは大きく異なり、 ボクシング的な採点方法が採られたため』だからです。

  ここで言うボクシング的な採点方法とは、大雑把に表すと 「パンチのクリーンヒット > 手数>>> 足技 」と いう具合になります。
  もうおわかりですよね?
  「これはK−1ではありません」       以上。

  ベガス興行云々についてはここまでにしておきます。
  Yahooの掲示板なり無期限更新停止中のHPの掲示板なりで十分討議されていますから(笑)



  ところで最近、K−1って批判一色になりすぎていませんか?
  確かにアンディメモリアルでプロレスラーをリングに上げるなど、 K−1サイドの非難する所は枚挙に暇がありませんが。。。

  掲示板などでの批判はもちろん必要でしょうが、やはり 一番の抗議はK−1の チケットを 買わない ということ ではないでしょうか。

  守銭奴の館長にはこれが最良の薬です。

  それよりも肯定意見です。
  あえて日本のK−1ファンに 大不評だったラスベガス大会の肯定できる部分、あなたは見つけましたか?

  それは ――― 「選手のエコヒイキがない」 という所です。
  準々決勝第2試合。   いくらK−1に無知なジャッジ連中でも、 興行的にはイバノビッチよりもフィリオを勝たせた方が良いということくらいはわかるでしょう。
  しかし、ここはラスベガス。
  そう、『賭けの対象になっている試合で興行主側の ジャッジは採用しない』 んですよね。       (もちろん、ネバダ州のコミッションに認められた ジャッジしか採用されないということも一因)

  日本で高い人気を誇り、尚且つ明らかに従来の判定基準では勝利していたフィリオが 敗れたのはとても残念です。
  しかし、多くの人々は今までいつもこう言っていませんでしたか?
  「K-1の判定は人気選手に有利だ」と。

  WORLD GP最終予選、前回の名古屋大会では「ベルナルド vs ロイド」(ロイド勝利)、 前々回のメルボルン大会でも「ホースト vs スケルトン」(ホースト勝利)など、 数えればキリがありませんが数多くの人気選手ビイキ が K-1には蔓延っています。  (判定の基準はとてもデリケートなので、 ここでは疑惑の判定と呼ばれた一般に言われた物を上げています)

  思い出してください。
  K−1の判定は昔からいい加減だった んですよ。

  いつもダウンを奪わないとドロー判定ばかりつける 島●雄、同門の選手をあからさまに贔屓する正▲会館の 中◆啓介、 しょっちゅう他のジャッジとは反対の選手を支持する 大★敏範 etc...
  この人達は、私達の納得できる判定を下してきましたか?
  していませんよ、ちっとも(`へ´)

  今までは、K−1も正道会館の興行の一つだから仕方が無いという気持ちで 見ていましたが、ラスベガスなら贔屓なしの判定も期待できる! そんな気がしました。

  キックに対する無理解さはさすがに驚きましたが(^_^;)、 来年の興行(やるのか?)までにはまだ時間はたっぷりあるので、 K−1サイドはジャッジの育成に励んで欲しい。

  そうなると公正なジャッジによるK−1を見る事が出来るだけではない。

  そう、新たなるヒーローが誕生しやすくなる ハズ!

  K−1創設期よりメンツがあまり変わっていないのがその証拠。

  人気選手の影に埋もれてしまった数多の逸材が、日の目を見るのは ここラスベガスからかもしれない。
  いや〜、今回は普通なコラム(笑)になってしまいました。     昔の面影のカケラもないアーツを見てなんだか切なくなっちゃって、 文章まで落ち着いてしまいましたヨ(^_^;)