甘辛コラム


vol.17  2001/11/24
11/24/2001 0:00 update

=K−1・W・MAXどうよ?=

written by ボス事務


  もうすぐK-1 GP決勝だというのに気になることがある。
  今年ほど全く不安のないGPも初めてだ。
  多分 日本人選手がいないこと がかなり大きいと思う。
  唯一気になるのは、直前の選手の欠場だけだ。
  直前だからこそ、他の事(来年はどうなるのか等)が気にならないと言うこともある。
  気になることはGPの方ではない。


  今K−1は 4つの方向 がある。
  K-1 WORLD GP、K-1 ジャパン、W・MAX、 そして K-1 vs 猪木軍 の4つである。
  その中で、いま最も気になるのが W・MAX だ。

  なぜか――――

  それは「見る側にとって、 どの視点で見ればいいか一番迷うから」 だ。
  ヘビー級のK−1は成熟期に差し掛かっていて、 純粋にあのルールで最強を見ることが出来る。 (ルールとか不安が全くないわけでない)
  K−1ジャパンは、もし世界に追いつくのならばまだ2・3年はかかるかなぁといった、 よく言えば長い目で見よう、悪く言えばあきらめているといった状況があるし、 K-1 vs 猪木軍は、まぁ お祭でしょ。
  そうした時にW・MAXは どうなの? と思う。



  その不安を具体的に、以下の4項目にまとめみた。


  1 ・ TBSがどのようにW・MAXについて捉えているか
  2 ・ 選手はどれくらい出てくるのか
  3 ・ 一回きりのイベントなんだろうか
  4 ・ 面白いのかな(^-^;





  まず1。
  TBSは大晦日の猪木祭に、相当力を入れていると思う。
  大晦日に格闘技イベントを生放送すると言うのは、昨今の格闘技の盛り上がりからして かなり勝負を挑むつもりに思えるし、これが当たればK-1 vs 猪木軍でシリーズ化して いくことも考えられる。
  そうした時に結局 W・MAXは2軍的扱い に なることは間違いない。
  だいたいW・MAXとk−1vs猪木軍って全く別次元のようなものを 一緒の局でやることとなると、優劣が少なからず出てくる。
  フジのK-1とPRIDEのように...
  そうした時にK-1・W・MAXは太刀打ちできるのか・・・


  その太刀打ちと言った面で何より大切なのが2、選手だと思う。
  初期のPRIDEはメンバーも固定してなくてルールも多方向で 一発屋で終わるものなのかなと思っていたけど、今はそれなりに定着してきている。     W・MAXも選手さえ集まれば定着 はするのでは、と思う。
  ただし、キック団体、タイからムエタイ選手がそれなりにたくさん参加するのだろうか。 (11月の状況から言えば魔裟斗、子比類巻の両選手意外 全く出てこないのじゃないのかなと思ってしまう)
  ヘビー級の選手は立ち技としては歴史のあるタイでも戦う場がなかった。     だからK−1の成功もそこにあったと思うのだけれど、 果たして主戦場のあるタイからわざわざやってきてくれるのだろうか。
  しかしそこはあの石井館長、何とかするような・・・
  それと何よりも最初から一流の選手ばかり集まるとは思えなくても、いま考えてみりゃ 初期のK-1も一流ばかりではなかった
  ただしそれはまだ情報の少なかった頃の話。
  無名な選手が当たりかハズレか、昔に比べればわかると思う。
  でも完全にトップの選手が出てなくても長く続けていけば必然的に集まってくると思う。


  で、長く続くのだろうか?
  正直これがかなり不安だ。
  K-1にしろ、PRIDEにしろ、ヘビー級の選手が第一線で活躍しているということ。     PRIDEはヴァンダレイ・シウバ、桜庭和志といったミドル級ファイターも活躍している けども、ヘビー級のくくりとしてみている所は大いにある。
  あんなデカイ男が戦うのだから迫力はあるのはいうまでもない。 (何よりもヘビー級というのは選手の範囲が広く、 体重20キロ差なんてことをアリにしてしまっているから面白くなるのは当然である)
  それに対して体重をかなり近いもの同士の試合では実力が拮抗してくると 本当に差が出にくくなり、見てる側のスキルも必要になってくる。
  その微妙な差を面白いと(ヘビー級に見慣れた)私達視聴者は思えることが出来るだろうか。
  そうなった時にテレビ、そして 大会自体が続いて いってくれるのだろうか


  中量級で頑張っている選手の姿がとにかく見たい。
  一観客として K-1ファン ⇒ 立ち技ファン として思えるよう期待します(^_^)/


  はたしてどうなるのか・・・