= 一撃 =
約2週間前に行われたK-NETWORKの旗揚げイベント、覚えていますか?
イベント前の盛り上がりに比べて、大会が終わった後の余韻は余りにも静か。
そのため「あ、そーいえばそんなのもあったっけなー」
なんて、忘れかけている人もいるんじゃないでしょうか(´ω`)
地上派で全国放送されなかった(関東地区のみ地上波で放送、
後日CSで完全版を放送)影響も少なからずあったとは思うけれど、
原因はホカにもあると思いませんか?
大会終了後、正直これほど 潮の引くのが早い
とは思ってもいなかったので、同じように 「物足りない」 と
感じている方のためにも(笑)、ここで敢えてこのテーマを検証していきませう _φ(゜ω゜)
@ 当初のラインナップよりも貧相なカード
既に記憶から抹消されている方も多いと思いますが、実は今回の "一撃" では、
キック界から3人の日本人王者
の名前が連なっていたんですよ。
日本キック界フェザー級トップの増田(J-Network)、ミドル級世界王者の新田
(全日本キック)、そして無敗のミドル級王者の松本(新日本キック)。
けれど、蓋を開けてみてビックリ。
3人の王者のうち、実際に出場したのは
松本ただ一人。
それに見合った代役を立てられたのならまだしも、出てきたのは
K-1好きのアマチュア空手家 や
2分でバテて自滅した新空手王者 などなど。
これじゃあ、せっかくこの大会を楽しみにしてお年玉をハタいてチケットを買った
全国のキック少年は、お金をドブに捨てたようなもの。
実際、KOの多い大会ではあったけれど、
その質の低さは歴然。
確かに増田は2ヶ月前にムエタイ王者に撲殺されているので止むを得ない部分もあるけれど、
12月に防衛戦を行う新田を1ヵ月後のラインナップに加えるのは頂けない。
しかも、そのタイトルマッチでの勝者が2月に行われるK-1 J MAXに出るというのだから、
もし新田が12月の防衛戦をクリアすれば 12/9 ⇒ 1/11 ⇒ 2/11
という 殺人的ハードスケジュール になること
間違いなし。 (しかも 2/11 はワンデートーナメント)
案の定、新田は欠場。
全日本キックの中村高明がこの大会に出場したのは、恐らくその代役ということ
なんでしょうけど、その試合が 地上波でカット
されていたことからも、明らかに 格落ち の
観は否めない。
あーあ、これじゃあ K-NETWORKの
Kも欠場のK なんだろうなー。
これじゃあ、K-1と一緒だよ( ̄^ ̄)
あ、そうそう。 K-1と一緒と言えば、、
A リングが四角形だった
ネタ?(^_^;)
当初の発表では、「ルールはK-1に準ずるもの」、
「リングは八角形」ということだったのだけれど、実際は
四角形のリングでK-1ルールで行われていました。
それならば今まで通り、顔面アリでやりたい人だけK-1でやればいいと思いません?
まあ八角形だったからどうなるという問題でもないとは
思いますけど(笑)
そして、何よりも致命的だったのがコレ。
B 試合の質そのものが低すぎた
結果だけを眺めれば、一見KOの多い面白い大会であったかのように錯覚してしまい
がちなんですけれど、これは 実力のかみ合っていない試合の産物
に過ぎないんですよ(´。`)
今大会で採用されたルールで行われる大会なら、ハッキリ言って
K-1 JAPAN の方がマシ です、ハイ。
KOが無い分、ストレス溜まるけど(´ー`)
今回出場した極真の選手はガードがザルで、首相撲対策が全くなってません。
武蔵戦で善戦した野地も、ハートの強さで魅せてくれ、メインイベンターとしては
及第点をあげられるが、技術的にはまだま武蔵の足元にも及ばないでしょう。
そして、つまるところは
C 結局 何をしたいのかわからない
ということ。 あ、これ結論込みです(^ω^)
従来の顔面パンチ無しのルールでは不十分だから、今後はK-1や新空手のルールに
合わせて、今後は試合の形式を改めるというのならば話はわかります。
より良い方向へ改正しようというのなら、立ち上げたばかりの旗揚げイベントでの
戸惑いも、許容範囲となるのだから。
けれど、今のところ松井派の主催する空手の大会で、ルールが変更されるという話は
ありません。 流派の中心となる大会が顔面なし・首相撲なし・グローブ無し
のルール(以下、旧ルール)なのに、
年に二度ほど 高い入場料を取って、素人キックボクシングの大会
を行ってどうしようってんでしょうかね(´ー`)
いや、それよりももっと重要な事がおざなりにされてます。
それは、「旧ルールを採用している空手の団体が、準キックルールの
大会を併用して行っていくということは、自ら 『キック>空手』
と言っているようなもの」 という点です。
これは殆ど墓穴を掘っていると言っても差し支えない行為です。
空手の大会そのものを、顔面パンチありのルールに変えていくか、
それともキックルールの試合にも臨みたい有志達がキックのリングに挑んでいくか、
どちらかの道を選ばない限り、松井派はこれからも
自己矛盾 を抱え続けていく事になるでしょう。
大山倍達無きあと、分裂を重ねてきた極真空手。
その 自壊 は
21世紀に入り、更に加速していくのでしょうか。
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