甘辛コラム


vol.23  2002/10/7
10/6/2002 23:02 update

= 副作用 =


  現在、日本の地上波で高い視聴率を安定して弾き出し続けている格闘技 といえば、間違いなくK-1です。
  しかし、ファンサイトや各種掲示板を覗いて見ても、そこに あるのはファンからの不平・不満、そして怒りと悲しみの声が溢れています。

  どうやら 視聴率が高いことと 視聴者の満足度の高さは比例していない ようです。

  話題作りや既存のK-1ファイターへのカンフル剤という名目で『対抗戦』やら 『異種格闘技戦』やらを濫発した結果、K-1は 話題先行型の中身の無いどこかの国の政権 のような状態に なってしまいました。



  薬の数が多いほど副作用は増えます。
  医療先進国のアメリカでは薬による副作用発生率について、 こんなデータがあるそうです。
  「1つの薬で平均4%ほどが、 3つで25%、4つで50%を超す」 と。



  『異種格闘技戦』、『対抗戦』という名のカンフル剤を打ち続けた結果 薬漬けになったK-1は今、その副作用によって重症、いや 末期症状を迎えています。

  現状におけるK-1の視聴率の高さは、腐りかけた果実の旨味を求める視聴者が 多いせいなのか、それとも音を立てて崩れ落ちていくK−1の姿を見たいが為に 集まった野次馬の数が多いだけの話なのか。。。



  K-1関連のサイトが相次いで閉鎖・休業の看板を出し、 掲示板各所の常連さん達による書き込み撤退宣言も相次いでいる今、 残されたファンに出来る事と言えば 最後を看取ってやる事だけ なのかもしれません。