きっく技解説

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技の名称   キック

    足を使って相手を攻撃する技。

    キックボクシングの原点とも言える技であり、足の甲、足刀、
  中足(ちゅうそく)、踵(かかと)、脛(スネ)など、攻撃に使用する
  箇所は様々。




技の名称   パンチ

    拳を握ってジャンケンのグーの状態にして相手を殴る技。
    パーの状態で殴るオープンブローは反則に取られる事も。

    意外とキックボクシングでは見過ごされがちだが、
  パンチ:キック=7:3が標準的。




技の名称   ストレート

    パンチの技術で最も基本となるパンチ。
    腕をまっすぐ伸ばして打つ。

    ジャブからつなげるワンツー、大きく踏み込んでの
  ロングストレートなど、応用範囲は広い。
    



技の名称   フック

    ストレートと並んで基本となるパンチ。

    腕を鈎状に折り曲げて水平に打ち込む。

    腕を振るというより 腰の回転でパンチを繰り出す。




技の名称   ジャブ

    利き腕と逆の拳でスピーディーに打つパンチ。

    攻撃力よりも素早さを重視。

    相手の出鼻を挫いたり、コンビネーションの第一打に使用する。




技の名称   アッパー

    下から突き上げるパンチの総称。  
    主に急所の一つである相手の顎を狙って打つ。

    蹴り技のあるキックボクシングではさほど発達していないが、
  だからこそガードの合間をぬって攻撃できるこの技が有効な時も。




技の名称   ボディブロー

    通常、パンチによるボディへの攻撃の総称を指す。
    顔面への攻撃と違い 的があまり動かないので、相手の
  スタミナを削るために使用すると効果的。    
    ラウンド数の少ないキックボクシングではボクシング程の使用
  頻度はない。(勿論、腹筋を鍛えていないとボディ一発で倒される)




技の名称   バックハンドブロー

    相手に背中を見せるように回転しながらグローブの裏で
  放つパンチ。
    バックブロー。  裏拳。

    アンディ・フグやグレート草津、ステファン・レコの得意技。




技の名称   オーバーハンドフック

    大きくサイドから振り回すように繰り出されるフック。
    ややモーションと隙が大きいが、リーチがあれば
  相手のガードの奥へと攻撃する事が可能。

    マイク・ベルナルドの得意技。




技の名称   ブーメランフック

    弧を描くような軌道で打ち出されるフック。

    ボクシングでいうチョッピングに相当。

    レイ・セフォーの代名詞。




技の名称   チョッピング

    上から叩き落すようにして繰り出すパンチ。

    チョッピングライト。

    軌道がやや読みにくいので、織り交ぜられると厄介。




技の名称   肘打ち

    肘を折り曲げて打つ技。
    反則として扱われる事が多い。

    堅い箇所で相手の頭部を攻撃できるので、実力差のある
  相手でもドクターストップに追い込む事が出来る秘密兵器。




技の名称   ハイキック

    相手の頭部を刈るようにして振り抜く蹴り技。
    上段回し蹴り。
    この技でのKOこそキックボクシングの醍醐味。

    ピーター・アーツの代名詞的な技である。




技の名称   ミドルキック

    相手の鳩尾や肝臓を狙って打つ蹴り技。
    中段回し蹴り。

    初歩的な蹴り技だが 威力は抜群なので、この技を有効に
  いかせる戦略・戦法が重要となっている。




技の名称   ローキック

    相手の下半身を蹴る技の総称。   下段回し蹴り。
    見た目はパッとしないが、キックボクシングの
  生命線とも言えるほど重要な技。
    スタミナの削り、足止め、コンビネーションの締めなど、
  使用者の能力次第では最も強力な技と成り得る。




技の名称   バックスピンキック

    通常の回し蹴りとは逆回転で放つキックの総称。
    モーションが大きいが奇襲技としては有効。
    アンディ・フグが得意とし、相手のスネを破壊する
  下段後ろ回し蹴りや、相手の鳩尾をエグる中段後ろ回し蹴り、
  華麗な上段後ろ回し蹴りを自在に操り観衆を魅了した。




技の名称   フロントキック

    中足を使って正面の相手を蹴る技。
    主に相手を押し返して距離をとるために使用する。
  
    空手の前蹴りにも共通するが、相手の顔面に踵を
  めり込ませる様にして一本を狙うという使い方もある。




技の名称   サイドキック

    構えた時に前に出ている足の足刀を使って蹴る技。

    横蹴り。

    技を出した後など、相手に回り込まれた時に使うと有効。




技の名称   バックキック

    相手に背を向けた状態で踵を打ち込む技。

    後ろ蹴り。

    意外と威力が高く、後ろを取られた時などに有効。




技の名称   内回し蹴り

    内側から外側へ払うように蹴る技。

    正面の相手のガードを払ったり、斜め前の相手から
  距離をとる時などに使用される。





技の名称   外回し蹴り

    外側から内側へ足を返さずに蹴る技。

    相手のガードを外側から崩したり、ガードの
  奥へ直接蹴り込む時などに使用される。





技の名称   胴回し蹴り

    上段後ろ回し蹴りを相手に体を
  投げ出すようにして放つ技。

    奇襲技としては有効だが、隙が大きく
  あまり実戦にはあまり向かない。




技の名称   浴びせ蹴り

    体を投げ出すように上段回し蹴りを放つ技。

    通常の上段回し蹴りよりも打点を高くすることができるが、
  出した後の隙が大きいのであまり実戦には向かない。





技の名称   踵落とし

    足を頭上高く振り上げて、一気に打ち下ろす技。
    アンディ・フグの代名詞。
    実戦で使うのは難しいが、相手の攻撃を想定した
  置き技に使う事が多い。
    ピーター・グラハムのように内回し蹴りを応用して使う場合も。




技の名称   ネリチャギ

    テコンドー版 踵落とし。

    基本的には同じ技と解釈して構わないが、強いて区別するなら
  威力を重視するのが踵落としに対して、当てる事を重視するのが
  ネリチャギと言える。




技の名称   縦蹴り

    通称ブラジリアンキック。

    振り上げた足を、下に打ち下ろすようにして放つ。

    ガードの隙間をぬって攻撃する事も可能。




技の名称   膝蹴り

    膝を相手に打ち付ける技。
    膝という独特の箇所を使う点で他の蹴りとは一線を画する。
    向かい合った状態からそのまま繰り出す膝、飛び膝蹴り、
  首相撲での膝など使い方も大きく異なる。
    首相撲の上手いムエタイ選手の膝蹴りは脅威。




技の名称   テンカオ

    テンカウ。
    組まずに打つ膝蹴りの事を言う。

    主に相手のパンチをかわしながら、
  空いたボディへ膝を打ち込むのに使用する。




技の名称   ティーカオ

    ティーカウ。

    組んでから放つ膝蹴りの事を言う。

    首相撲の時に出す膝蹴り全般を指す。




技の名称   チャランボ

    ムエタイで使われる膝蹴りの一種。
    回し蹴りの要領で、相手に膝を叩き込む技。

    チマタで『モモカン』と呼ばれている技は、このチャランボや
  テンカオ、首相撲での膝をフトモモに当てることで成立する。




技の名称   モモカン

    相手のフトモモへの膝蹴り。

    頭部や腹部への膝蹴りよりは攻撃力・即効性に劣るが、
  小柄な選手が大型の選手と対峙する際、フトモモの方が
  当てやすいという意味では有効といえる。




技の名称   飛び膝蹴り

    ジャンプしながら膝蹴りを放つ技。

    助走をつけて繰り出す飛び膝蹴りと、
  組技からフイをついて出す飛び膝蹴りとに大別される。





技の名称   真空飛び膝蹴り

    飛び膝蹴りの一種。

    通常の飛び膝蹴りはジャンプしつつ放つが、
  この技は空中で一旦止まってから膝蹴りを放つ
  ように見えることからこの名が付いた。




技の名称   前蹴上げ (まえけあげ)

    構えた状態からそのまま足を前方に蹴り上げる技。
    膝を曲げずに真っ直ぐ蹴り上げるのがポイント。

    実戦ではさほど使われないが、足腰の柔軟性を高める
  練習としては、高い効果が期待できる。




技の名称   横蹴上げ (よこけあげ)

    相手に近いほうの足の足刀部分を向けて、
  上方へ蹴り上げる技。

    サイドキックと違い、膝を曲げずに真っ直ぐ伸ばしたまま
  真横に蹴り上げるのがポイント。




技の名称   金的蹴り 

    相手の下腹部を狙って蹴る技。
    前蹴りの要領で狙うのが基本だが、
  ローキックやミドルキックの要領で打ち込む事もある。
    原則として反則技であるが、ムエタイのように
  減点の対象とならない競技もある。




技の名称   ローブロー

    下腹部へのパンチによる攻撃の総称。

    下腹部への全ての攻撃を言う場合もある。

    ノールールの試合以外、原則として反則。




技の名称   サミング

    目潰し。

    語源は親指による攻撃。

    現在では親指に限らず、目潰し攻撃全体を言う事が多い。




技の名称   ラビット・パンチ

    後頭部を殴ること。

    格闘技である以上 打たれた方が悪いと言う見方もあるが、
  危険性の高い技であるため、ノールール以外の試合では
  反則技に指定されている。




技の名称   インサイド・ブロー

    グローブの内側で打つパンチ。
    ボクシングでは反則。

    キック系のルール下では大目に見てもらえるが、
  威力の割りに手を痛めやすいのであまり実用的ではない。




技の名称   キドニー・ブロー

    背中にある腎臓を、打つ技。

    原則として反則技。

    背中に対する攻撃全般をいうことも。




技の名称   クリンチ

    試合中、両選手が体を密着させて攻防を中断する状態。

    厳密に言えばクリンチとは超接近戦で起きる密着&一時膠着
  の状態の事で、そこから膝蹴りにいけば 首相撲、相手を抱え込
  んで攻撃を仕掛けない状態にすれば ホールディングと扱われる。




技の名称   ホールディング

    腕で相手の体や腕、グローブを抱えこむこと。

    クリンチと大差はないが、相手の腕を抱え込むことによって
  攻撃を封じ込めるという意味合いが強い。





技の名称   首相撲

    組んでからの膝蹴り等が認められているムエタイや
  キックボクシング特有の攻防。
    抱え込み方が甘いと、膝だけでなく拳や肘による攻撃も
  受けやすくなってしまい、特に首相撲ブレイクのないムエタイでは
  首相撲を得意としていないと ランク入りすら難しい。




技の名称   ワンツー

    ジャブを出し、すぐにストレートを叩き込む、
  コンビネーションの基本中の基本。

    しかし、この基本がいかに重要かは、ボクシングで「ワンツーを
  制する者は世界を制する」と言われていることに集約されている。




技の名称   コンビネーション

    連続して技をだすこと。

    ワンツーのような基本的な技から、  
  多彩なパンチからのローキック、或いは連続して
  繰り出される蹴りに至るまで、幅広くコンビネーションと呼ぶ。




技の名称   カウンター

    相手の攻撃をかわしつつ、打撃を加えること。

    相手の推進力を利用することで攻撃力を倍増させることが
  できるが、当然失敗すると自分にその攻撃力が跳ね返ってくる
  ため、まさにハイリスク・ハイリターンの高等技術といえる。