自転車山旅派

会津駒ケ岳

 


中土合公園  7:10
滝沢登山口  7:40
駒ノ小屋  10:45〜11:30
会津駒ケ岳 11:45
駒ノ小屋  12:05〜12:20
大津岐峠  13:35〜14:10
キリンテ  15:10
中土合公園 15:15
 
会津駒へ向かって出発 「ピピピピピ...」朝6時、腕時計のアラーム音で目が覚める。車の外はもう 既に明るい。天気はよさそうだ。昨夜買っておいたおにぎりを食べながら外の冷 たい空気にあたる。隣の車で寝る180Gさんも起きだしてきたようである。 昨夜、ここ桧枝岐の中土合公園に着いたのはAM2:00頃だっただろうか?3時 間程度しか寝ていないが、意外にすっきりしている。今日は山サイ研ガイドブッ クに上級と記されている会津駒に挑戦である。自転車をおろして準備をするうち に気合が入ってくる。 

 
木の階段 同じく会津駒に向かう隣の車の御夫婦と挨拶を交わし、冷たい朝の空気の中、登山 口まで一気に下る。登山口からしばらくは急坂の舗装の登りである。今日の行程は 長い、のんびり押してゆこう。しばらくすると舗装が切れて勾配も緩くなってきた。 自転車にまたがり、のんびり登ってゆく。我々の横を時折、登山者を乗せた車が追 い抜いてゆく。登山道の入り口には多くの車が停まっていた。今日は10月10日 「体育の日」みんな紅葉の会津駒に来た登山者である 
 

ぶなの森を上がる 登山道はいきなり立派な木の階段から始まる。下から見上げると紅葉のトンネルに 続くエスカレーターの様である。今日のコースは会津駒までは担ぎ上げの道である。 自転車のフレームに頭をいれて担ぎ、一歩一歩ゆっくりと登ってゆく。登山者に道 を譲ったり、「すごいわね〜」「がんばって〜」などの声援?を背に紅葉したぶな の森を上がってゆく。水場がある場所をすぎると勾配も緩やかになり景色も開けて くる。遠くに会津駒の緩やかな稜線が見えてくると、木道が多くなり、やがて草原 の中に続く木道の先に駒ノ小屋が見えてくる。 
 

頂上へ続く木道 小さな池のほとりに立つ駒ノ小屋にはすでに多くの登山者で賑わっていた。我々も 早速自転車を降ろし昼食の準備にかかる。 ゆったりとした稜線の駒ヶ岳を見ながら の昼食である。食後、自転車を置いて会津駒までピストンすることにする。展望の 無い会津駒頂上にはあっという間に着いてしまった。ここで 記念写真を撮り、中門 岳の方角へ回り込んでみる。中門岳へは なだらかな稜線上に木道が続いており、心 が引かれたが、今回はここまでである。また、いつか来よう。 
 

燧ケ岳を見ながら ここから自転車で下れればいいのだが、この先痩せた尾根を超えるまでは、しばら く担ぎである。先ほどの小屋の周りの喧騒がうその様に静かである。慎重に木の根 と岩の尾根を進む。こんな時、自転車は邪魔なだけである。木や岩に引っかかった 自転車に難儀しながらも、木のはしごを上りいくつかピークを超えるとやっと乗れ そうな道に出た。つかの間の幸せを味わう間もなく、すぐに木道が出現。さすがに この上を走るのはしんどい。大津岐峠までは登山である。ゆっくり尾根上に広がる 湿原と遠くにみえる燧ケ岳を見ながら歩を進すめよう。1時間ほど尾根上の担ぎを 楽しむと大津岐峠に到着した。 
 

稜線上の湿原 ここまで来る登山者は少ないのであろう。峠には我々2人だけである。木道に仰向 けに寝転がり空を見上げる。秋の空である。しばらく空を見ながらぼんやりしてい ると、オバサマたちの歓声が聞こえてきた。 
 

紅葉のトンネル さて、本日のメインディッシュ、大津岐峠からの下りである。峠から見える道はい かにも乗れそうに見える。さて、出発である。最初乗れそうに見えた道は、すぐに 激坂に変わった。おとなしく降りて進む。今年夏の八幡平遠征の悪夢がよぎる。石 やぬかるみと格闘しながら降りてゆくといつのまにか道は落ち葉が敷き詰められた 最高のシングルとラックに替わっていた。紅葉のトンネルの中落ち葉の小径は続く。 ぼぉ〜と夢のような道を下り続ける。今日の苦しい担ぎはすっかり忘れた。このま ま下りてしまうのはあまりにもったいない。途中、何回かとまって上を見上げる。 紅葉の木々の間から見える空が青い。 
 

青い空 道はやがてつづら折りになり、急降下で沢に近づいてゆく。沢音が大きくなると大 津岐峠からの1時間の山道下りもおしまいである。最後に雑木林の小道を通りすぎ ると突然、キリンテキャンプ場の横に飛び出した。2人とも言葉は少ないが、にこ にこしている。ひさびさの快適で充実した山サイに満足して、車のデポ地である中 土合公園に向けて最後の一下りを走るだけである。 
 
 
 
 
 


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