自転車山旅派

オバンド峠

 



12月の小春日和の中、西上州のオバンド峠,旧志賀坂峠をのんびり
巡ってきました。落ち葉の敷き詰められた旧道と廃村、そして鍋と温
泉という濃い内容になりました。

コース概要(時間は腹時計による)
坂本(10:00)
志賀坂トンネル(10:20)
間物(10:30)
オバンド峠(11:15)
明家(11:30-12:30)
オバンド峠(12:40)
旧志賀坂入り口(13:15)
旧志賀坂峠(13:30)
坂本(14:00)

坂本からみた二子山
坂本からみた二子山
今回のツーリングはもともと西上州の林道をのんびり走ろうという企画で 計画していたものだが、ガリラヤさんの報告を聞いて急遽オバンド&志賀坂 を走ろうということになった。一緒に行くのはOakBearさん。去年の夏沢以 来のOakBearさんとのペアRUNである。
青梅のOakBear邸を朝7:30に出発してR299志賀坂トンネル手前の集 落「坂本」に着いたのは10:00であった。坂本からは二子山の威容がよ く見える。やはり岩山が見えてこそ西上州である。奥多摩には無い景色をし ばし楽しんだ後、R299を志賀坂トンネルに向けて登りはじめる。坂本の 集落をすぎてしばらく行くと「二子山トンネル工事」という看板が出ている 林道の入り口に着いた。ひょっとして土坂峠から伸びている林道が二子山の 下を抜けてここに通じるのだろうか?詳細はわからないがガリラヤさんの報 告にあったようにここらは林道だらけになっているようである。 さて、道は まだまだ登る。(大した事はないのだが^^;。)いくつかヘアピン カーブを抜け、前を行くOakBearさんを追いながら登ってゆくと志賀坂トンネ ル入り口に到着。左に八丁峠への道を分けた峠である。トンネルの峠にはあ まり用がないのでさっさと通過して、間物の集落に向けて下りはじめる。道 は日陰が凍結しており、おっかなびっくりである。あっと言う間に間物到着。 この集落は志賀坂峠の北面にある為、寒々しい印象を受ける。たまたま道に でてきたおじさんに明家の道を尋ねるとすぐに答えが帰ってきた。なにか隣 の家への道を教えてもらっているような感じであった。

峠道を押して上がる
峠道を押して上がる
教えてもらったとおり、ヘアピンカーブの頂点の部分にオバンド峠の入り口 はあった。道はシングルトラック幅だがよく踏まれていて、走りやすい。電 線も一緒に登る不思議な山道である。(この電線は明家まで続いていた。) しばらく沢沿いにのぼると、道はつづら折れに変わる。足首くらいまで埋ま る落ち葉の中、急な所では大きく、坂が緩くなった所では小さく曲がりなが ら、道は続いていた。非常に楽に登れる道にこの山道が生活の道であること が判る。30分ほど担ぐと祠が建つオバンド峠に到着。



木々の間から明家が見える

木々の間から明家が見える オバンド峠は小さな峠であるが、なぜかほっとさせるものがある峠であった。 峠の雰囲気をしばらく楽しんで明家の廃村に向かう。数分で明家着。明家に は2軒の廃屋があるが、そのうちの1軒に現役と思しき軽トラがあり、縁側 におじいさんが一人座っていた。(この時は軽トラで登ってきたものと思っ ていた。)「こんにちわ」と挨拶すると笑顔が返ってきた。自転車をもう1 軒の廃屋の前に回し昼飯の準備にかかる。それにしてもりっぱな家である。 そして日当たりがばつぐんにいい。下の間物の集落とはおお違いである。 「明家」の名前も納得がいく。交通は確かに不便であるが、住んで畑を作る にはいい所だったに違いない。

明家
今日の昼食は鍋である。しかも缶詰(ちょっと手抜き)。これに餅を入れて OakBearさんと食べる。鍋をつついていると、突然バイクの音。なにかと思っ たら先ほどのおじいさんがカブでオバンド峠の方向へ消えていった。そうい えば来るときも自転車の轍とは明らかに違う轍が残っていた。まさかドリフ トを決めつつタイトターンを降りているとは思えないが、一度見てみたいも のだ。1時間ほどの休憩の後、明家をあとにオバンド峠に引き返す。さてこ こから、短いながらも「ひゃっほぅな下り」(by ガリラヤ)の始まりである。
「ひゃっほぅ〜」と下りは終わってしまった。この間あまりよく覚えていな い^^;。  さて短いながらも下りを堪能した後は、志賀坂までの登りかえしである。今 日は荷物が重いせいか、腰が痛い。それでもゆっくりと登ると志賀坂トンネ ル前の広場についた。ここでOakBearさんの「峠セレクション」用写真撮影。 撮影後、旧志賀坂に向けて山道を押しはじめる。「ツーリングBook」のガイ ドに従い、白い看板を左へ。つづら折れの道をゆっくり押してゆく。「オバ ンド峠」とちがい、丸太の階段などがあって登りづらい。やがて旧峠と山一 つ向こうの鞍部へ向かう分岐に差し掛かる。旧道じゃ無い方はあまり踏まれ ておらずちょっと心配になるがかまわず進むと、送電線の鉄塔がすぐ側に立 つ峠に着いた。ここからは二子山の景色がいい。ここから坂本までは途中2 99に一回出るが、またまた「ひゃっほぅな下り」である。 またまた、「ひゃっほぅ〜」と下りは終わってしまった。そしてまたまた、 この間あまりよく覚えていない^^;。 下りきった最後は水が枯れた河原を横切り、旧八丁峠から来る道の脇にでて 山道はおしまいである。この後、車にもどり両神温泉でさらに至福の時を過 ごすのであった
下り(1) 下り(2)
ひゃっほぅな下り(峠直下)
ひゃっほぅな下り(つづら折れ)
志賀坂トンネル前

今回は山道の下りこそ短かったものの大変に濃いツーリングを堪能できまし た。西上州を走ったのはほんと久しぶりでしたが、来年はもう少し行ってみ たいと思います。あと明家+オバンド峠はお勧めです。ぜひ一度尋ねてみて ください。 

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kkaneko@kt.rim.or.jp