自転車山旅派

笹尾根(奥多摩)

 


笹尾根(奥多摩)
梅雨の時期に奇跡的に晴れた週末。会社の同僚と奥多摩の三頭山から笹尾根 を走ってきましたのでレポートします。


☆コースタイム 1995年6月15日

都民の森        発 8:25
鞘口峠(さいくちとうげ)  8:40
三頭山(みとうさん)    9:55
三頭山非難小屋      10:34
西原峠(さいはらとうげ) 11:52
笛吹峠(うずしきとうげ) 12:30
小棡峠(こゆずりとうげ) 12:55
日原峠(ひはらとうげ)  13:20
浅間峠(せんげんとうげ) 13:50
上川乗(かみかわのり)  14:30


Photo-001 今回の相棒は会社の同僚であるO君。彼は1年半ぶりの自転車ツーリングである。 早朝、2台の車で秋川を目指す。今回は車を2台使い登りを大幅に省略したコース である。1台の車を甲武トンネル近くの空き地に残し、都民の森へ。7:45分頃 都民の森入り口へ着くが開門が8:00とのことで待たされる。都民の森駐車場で 準備を済ましスタート。舗装された道を鞘口峠へ押しはじめる。舗装の遊歩道の押 しから始まるツーリングなんて初めてである。山というより公園である。しばらく いくとやっと土の道に変わった。足に伝わる土の感触がいい。しかし雰囲気はまだ 公園の遊歩道である。

Photo-003 一汗かくころ鞘口峠に到着。この峠は旧小河内村と数馬を結ぶ古道で旧甲州街道で もあったそうだ。峠を後に三頭山へ。九十九折りに作られた登山道を担ぎ上げる。 周りはぶななどの広葉樹の林で新緑の緑が日に透けて美しい。担いでいても気持ち がよい道である。時期的にはもう少し早い方がもっとみずみずしいぶなが見れそう である。

Photo-004 ぶなの原生林の中を押したり担いだりしながら東峰山頂へ。山頂直下の展望台で一 休み。あいにく、雲が出てきてしまって展望はあまり無いが風がきもちいい。小休 止の後、中央峰を巻いて非難小屋に向かって降りはじめる。階段の急降下である。 自転車をがこがこ言わせながらどんどん降りてゆく。階段は邪魔だが、なくても急 すぎて乗れないかもしれない。

Photo-005 やがて立派な非難小屋に到着。ここで昼食にする。今日は雨を心配して火器を持って こなかった。ラーメンが恋しい。カロリーメイトと魚肉ソーセージではちょっと味気 ない。簡単な食事の後、非難小屋の中を見てみる。ごみ一つ落ちていない非常にきれ いな小屋である。この小屋なら週末ここに来て泊まってみるのも悪くない。休憩後、 西原峠に向けて出発。相変わらず岩が多くて乗れない場所続く。途中、「ここから先 は都民の森ではありません。」の標識にでくわす。都民の森でなければなんなんだろ う?ここから先は管轄外だから何があっても知りませんよ、と言うつもりだろうか? ちょっと釈然としないものを覚えつつ、先を急ぐ。やがて道が緩やかな尾根道になっ てだいぶ乗れるようになってきた。少し登りかえして、槙寄山。それから少し下って 西原峠である。

Photo-007 西原峠は静かな峠でよく踏まれた道が尾根の両側から上がってきている。いかにも古 い峠という趣がある。ここから道は尾根上にほぼ水平に続いている。下からバイクの 音や学校のチャイムの音が聞こえてくる。山の中にいるのを忘れてしまいそうな道で ある。しばらく山中のポタリングを楽しみ一下りで 笛吹峠についた。

Photo-009 笛吹を「うずしき」と読める人が何人いるだろうか?私はこのツーリングを企画する まで「ふえふき」と読んでいた。そういえばこのあたりは変な地名が多い。人里(へ んぼり)も読めなかった一つだ。ここからまた少し登り返して緩やかに下ると 小棡峠。 (これはなかなか変換できなかった!)これから先、土俵岳までは押して登りかえす 。相棒のO君は1年半ぶりのツーリングのためか結構つらそうである。そんなに登り かえすはずがないと思いつつ登っていくと展望がきかない山頂に出た。土俵岳と言う だけあって山頂に土俵がある...わけがない。さっさと山頂をあとにして植林され た林を下ると 日原峠。 5本の道が交差する峠である。尾根上に道を取り進む。ここから浅間峠まで2回の登 りかえしがある。しかも尾根上を真っ直ぐ登りかえす。ここまできてこの登りかえし は、なかなかこたえる。やっと2つ目のピークを超えて急な山道を降りるとあずまや が建つ浅間峠である。あとは五日市側に下るだけである。

この峠のベンチで寝ていた単独行の人と会話を交わすと、このあたりの沢を登ってき た沢屋さんであった。(この人とは翌日、奥多摩駅の前でまた会ってしまった。)し ばらく休憩したのち、最後の下りにとりかかる。奥多摩の最後は急降下と相場が決ま っているが、ここも例に漏れず九十九折りと深くほれて石がごろごろした道を下る。 いしの多さにいやになった頃、甲武トンネルに続く舗装路に飛び出し今回のツーリン グが終了した。

最後に今回のコースは時期的にちょっと遅かった様である。5月の新緑の頃か落ち葉 が積もる晩秋から初冬の頃がベストシーズンかもしれない。またその頃に来てみたい コースである。


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