自転車山旅派

大菩薩峠(牛の寝通り)

 


柳沢峠〜大菩薩嶺〜牛の寝通り

title photo 「牛の寝通り」と呼ばれる奇妙な名前の尾根は、大菩薩峠 の南側−石丸峠から土室川と小菅川に挟まれて東に伸びる 尾根である。かつては小菅大菩薩道として人の往来も盛ん な尾根道であった。この寝ている牛の背中の様になだらか な道は歩く人も少なく絶好の山岳サイクリングのフィール ドを我々に提供してくれる。 この尾根に柳沢峠,大菩薩峠経由で行こうと、通信仲間の 間で声が挙がり、このロングコースと新緑の誘惑にすぐさ まこの案は決まってしまった。

 柳沢峠発8:40
 丸川峠着10:05
大菩薩嶺着11:37
大菩薩峠着12:10
   同発13:10
  小菅着15:10


photo 今回のコースは、柳沢峠を出発して大菩薩峠,石丸峠を経由 して牛の寝通りの下りを楽しもうというものだ。出発の柳沢 峠と終点の小菅の間にかなりの距離がある為、車を使っての 輪行である。 朝、車を飛ばして小菅に向かう。天気は上々。暑い1日になり そうである。集合場所の小菅村役場に到着するが、まだだれも 来ていない。ちょっと早かったようだ。缶コーヒーを飲みなが らぶらぶらうろついていると、仲間が続々と到着しだした。い つもの顔ぶれがそろって自転車を載せ変えて、柳沢峠をめざし 車を走らせた。

photo 峠の市営駐車場で準備を整えて、ドライブイン前の国道を横切 って、階段をのぼる所からこのロングツーリングはスタートし た。新緑のトンネルの中緩やかに登っている小径を走ると、や がて六本木峠に着く。 木漏れ日の中のすばらしい道である。この十字路を右に曲がり、 丸川峠に向けて進む。押しや担ぎを交えながら小さなアップダ ウンを繰り返すと、天庭峠 。右手には雪をかぶった南アルプスが見える。相変わらず押し たり担いだりしながら寺尾峠をすぎ、途中岩の多い場所でトラ イアルもどきの事をしながら、しばらくいくと草原の向こうに 富士山が見え、丸川峠に着いた。

まるかわ荘の前でまだ多くの雪を冠ぶっている富士山をみながら 一休み。仲間の一人はもう既にビールを開けはじめてしまった。

photo ここから大菩薩嶺までは急登の担ぎ上げである。原生林の間に作 られた道は幽遠である。ひんやりとした空気がほてった体に気持 ちがいい。喘ぎつつ登っていくと、道は尾根筋から巻き道に替わ る。丸石峠から1時間もたったころ最後の直登をすぎると林の中、 ポッカリと明るい大菩薩嶺に着いた。 記念撮影をして大菩薩峠へ。
嶺から一降りで突然明るく展望がひらけた雷岩にでる。ここから 峠までは多くの登山者の注目を集めながら、岩がごろごろした道 を乗ったり担いだり。大勢の登山者で賑わう峠に着いたのは、1 1時30分を回ったころだった。
photo ここで昼食。いつもながらのラーメンである。

1時間ほどの休憩の後、大学生のワンゲルの集団を追うように石丸 峠に向けて出発する。先頭を行くオジサンはワンゲルの集団の中に いた女の子のお尻を見たいのか、やけに飛ばす。しばらくは急登の 担ぎ上げなので、オジサンはほっといてゆっくり登る事にする。や がて熊笹山の頂上へ。眼下の石丸峠へスキー場のスロープの様な斜 面が広がる。先に着いていた登山者に「早く降りて見せて」と言わ れ、緊張してしまう。ギャラリーの視線を感じつつ笹の中の道をゆ っくり降りると草原の石丸峠だ。
この先、ちょっと登りかえすと朽ちた小屋の前にでる。ここから牛 の寝が始まる。メットをかぶり、自転車のシートを落としてこれか ら始まる長い尾根下りに備える。みんなの準備が整うと、1人1人 下りの道に飛び出していった。
下りはタイトターンで始まる。くねくねと急降下を続け、やがて平 らになってくる。まるでジェットコースターに乗っているような感 覚。しだいに頭が真っ白になって何も考えられなくなる。
道に横たわる倒木を乗り越えようとしたところで、バランスを崩して 転倒してしまった。やぶの中に突っ込みがさがさやっていると後続の メンバーがやってきた。照れ笑いをしながら自転車にまたがり再出発。 ブレーキを握る手が疲れてきた頃、道は緩やかに登りはじめた。こん な緩やかなのぼりでも、すでに3時間以上の押し担ぎをした身には辛 い。緩やかな登り下りを繰り返しながら先へ進む。いつのまにかに、 大ダワに着いてしまった。
photo ここからは松姫峠の道を右に分け、左を小菅に向かって降りてゆく。 左側が落ちたトラバース路をぬけ、タイトターンをいくつもこなしな がら下っていくと民家の裏庭にでてこの長いコースも終了した。
photo
つかれた〜


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