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オンライン建築相談  

皆様よりメールにて頂きました御質問と返信いたしました内容のいくつかをまとめさせてただきました。匿名性を確保させていただいていますが、このコーナーへの掲載に不都合がある場合は、質問事項内にあるいは御質問のメールにその旨お書き添え下さい。


Uさん 22歳 男性

●Q●
僕は、建築設計士と言う仕事に憧れる22歳のUと申します。今日は、建築関係の相談にのってくれそうなペ−ジを探してました。相談と言っても、改築とかじゃないんですけどいいですか? 僕は今、昔からの夢だった建築設計士になる為勉強中です。現在の仕事は、建築とはかけ離れてて製造業やってます。高校卒業後、芸大に進みデザインを真剣に学ぶはずでしたが、わけあって、断念し今の職に就きました。
しかし、夢を捨て切れなくて今、夜間の学校で製図&CADの勉強しているんですが僕の周りには、建築関係の設計士をやっている方がいないので情報収集がすごく難しいです。そこで、質問なんですが学校と言っても専門学校ではないので、建築に必要な知識が少ないです。設計の仕事が甘いわけもなく、なめてかかる気など全く無く、簡単に入れるわけも無いのでとりあえず、2級建築士取得を目指して仕事をしたいのですが、実務に最低限必要な知識とはどのくらいのレベルを指すのでしょうか? 教えてください。お願いします_(._.)_

▲A▲
資格を取るためだけであれば、問題の作り易さ難しさもあり試験に出る問題の傾向は似通っています。過去の問題集10年分を暗記するぐらいやれば、合格点ぐらいは取れます。ただ実務にこれくらいという指標はないと思います。また、そう思った時点で終わってしまいます。これまでやってきて、全て同じ様な条件は一つとしてありません。働きながら覚える事になります。

実はそれよりも大事なことが若いときにやるべき事ではないかと考えています。一回のメールで答えるのはなかなか難しいことですが、思い当たるものを書き上げてみます。

1.建築バカになる
 コンペ(設計競技)に出す。(常に建築のことを考えている期間をつくる)
 とにかく建築に関係するものに常に耳を傾けること。(テレビ、雑誌、専門書)
 コンベックスを持ち歩き計りまくる。(寸法を測りまくる)

2.建築を見て回る(国内海外を問わず)
 道を歩いていて面白い建築を見かけたらそのまま見に行く。
 長期(出来れば数ヶ月)海外を放浪する。(パック旅行は不適)
 (その国の生活習慣がわかるぐらいは滞在したい)

3.設計事務所で働く
 アルバイトでも嘱託でもどの様なかたちでもよいが
 設計事務所で働く。

4.本を読む
 建築は言うに及ばず歴史、哲学、純文学、経済、環境問題など
 様々な分野の中から問題点を見つけだし分析する目をもてると良いでしょう。

5.どんななことでも熱中する(無駄と思われることも実は勉強かもしれません。)
 音楽、映画、展覧会等 本物を味わう。→真の芸術や自分の感動するものを
 見つけるため
 美味しい料理店を食べ歩く→同上+インテリアの研究になる?
 釣りやキャンプ(テントは構造力学?)などで自然に親しむ。
 
6.建築関係とそれ以外の友人をたくさん作る
 建築以外の友人(出来ればスペシャリスト)は知的刺激を与えてくれます。
 気の合う旧友を大切にする。(独立すると仕事?と安らぎを与えてくれます。)

基本的には自分のしてきたことや足りなかったことを書いてきましたが、
参考になれば幸いです。

人のまねをせずに生きることが建築家の生き方ではありますが・・・。

「情熱を持ち続けること」が出来れば、建築家は素晴らしい職業ではないか
と思っています。


KYさん 15歳 男性

●Q●
僕は愛知県名古屋市の東海中学の生徒です。このホームページを見て、建築士に興味を持ち、そこで将来の夢について書く卒業文集のテーマを「建築士」にきめました。住宅相談とはまったく関係ないのですが、直接その道の方に聞くのが調べるものより新鮮かと思い、メールさせていただきました。お聞きしたいのは、今、建築業界の中で一番問題に感じている事は何ですか?建築関係の仕事に携わっていて喜びを感じる事は何ですか?部下の方々には、何をしてほしいと思いますか?将来的には何をしたいと思いますか?この四つです。身近に話を聞く方がいないので、失礼だとは思いましたがどうかよろしくお願いします。

▲A▲
今、建築業界の中で一番問題に感じている事はいくつかありますが、
1)建築の金額が不透明なこと
これは、幾重にも重なる下請けおよび代理店の存在が大きくそのたび経費がかかり建築物価を引き上げているためです。

2)住宅産業の営業戦略
住宅産業は否定していないのですが、そのCMや住宅展示場などによる誤解、思いこみがまかり通っていること。
住宅産業の住宅が決してやすくないこと!
考えてみて下さい。営業マンや事務員をあれだけ食べさせるだけの経費がかかっているのです。

建築関係の仕事に携わっていて喜びを感じる事は
1)御施主(お客)さんが満足してくれること。
御施主さんが出すお金を使って建築は作られています。建築は御施主さんのものです。いくら名作?が出来ても御施主さんが満足していてくれなかったら、喜べません。

2)良い建築が出来たとき。
御施主さんが満足した上で、コンセプト(概念)とおりに建築が出来上がったとき。

部下の方々には、何をしてほしいと思いますか?という御質問ですが、残念ながら、仕事の方針上、今のところ部下はおりません。
出来る限り、一人ですべての責任を負えるように頑張っています。近い将来、所員は必要となると思いますが・・・。

将来的には、やはり建築の設計したいと思います。
また、建築物価の一因となっている建築材料の流通や価格について、解体再構築・・・リストラクチャリング(本来の意味でのリストラ)してゆく必要がありますので、そのような仕事にも携わりたいと思っています。
リンクしていますRDネットというのもその活動の一環です。

趣味では海岸近くに住み暇なときには釣りをすること!?(笑)かな?

少しは参考になりましたか?
情熱さえ失わなければこんなに楽しい職業はありません。
仕事を取るのはなかなか難しいですが・・・。


Nさん 22歳 女性

●Q●
はじめまして。私はNと言います。名前に惹かれて、気になって開いてみて感動しました!どの建物も独特のセンスが光っていてとても好きです。
私は現在22歳なのですが、1級建築士になりたいです。とても難しいのはわかってます。全く知識も学歴もないのですが、やはりまず大学ヘ行くしかないのでしょうか?現在22歳なので、よくない考えかもしれませんが、4年という大きな時間が惜しい気がしてなりません。全く面識もないのに突然こんなぶしつけな質問をしてすみません。いろんな本やホームページを調べてみてその道のプロに現状をどうしても聞いてみたくてメ-ルを送りました。やはりやる気だけでは甘いですか?

▲A▲
御質問の件ですが、4年制の大学を出ると2級建築士の受験資格さらに卒業後2年間の実務か大学院を出ることで1級建築士の受験資格を得られます。
資格を取るためだけでしたら、専門学校(認定校)で受験資格を得るのが最短で3年で近道と思います。

ここで一番問題なのは、資格を取れれば、建築を造れるか?という問題なのですが、・・・世の中に建築士の資格を持っている人は何十万人といるのを御存知ですか?
資格は設計事務所を運営するための資格でしかありません。
建築を造ることは人の財産を管理することから始まり、自分の建築が社会的、文化的に少なからず意味を持つこと。これらのことが重要なのです。
長い目で見れば、長い勉強期間の間に培った、知識や人間関係がよほど重要な意味を持つのではないかと思います。良いものを見、良い本を読み、良い音楽を聴き、良い建築を造って下さい。


Sさん 17歳 女性

●Q●
建築学科への進学を希望しています。 工学的な内容よりも建物のビジュアルの方に興味があります(特に公共施設)。その場合は工学部へ進むか美術系へ進むか、どちらの方が自分の興味に近づけるかわからず、進路が決まりません。 なにか教えてください。

▲A▲
最終的には建築学科のカリキュラムについての質問とお見受けしました。
大学教育は概ね3年か4年次に、建築(意匠)、構造、設備、環境等専門を選びま
す。そのためほとんどの大学はどこへ行くにせよその選択が出来ます。
工業大学の建築学科でもデザインは出来ます。

重要なのはどのような教授や講師に指導してもらえるかではないでしょうか。
また、単科大学より総合大学の方が卒業後に様々なネットワークが創れます。
(これは後に仕事の量に影響してくるでしょう)
同年代に美術大学卒業の人間もいますが、不必要に構造に対しコンプレックスを
持っている人がいました。その必要はないと思いますが・・・。

●Sさん・・・その後

先日、某大学部建築学科への進学が決定しました。 コモダアトリエさんからのアドバイスは進路を決定していくなかで大変参考になりました。ご迷惑かと思ったのですがどうしてもお礼がしたくてメールさせて頂きました。これからが本当に大変だとは思いますが、しっかり勉強していきたいと思います。ありがとうございました。

                                                                   


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